磯輪日記

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正しい道にする努力

2023年04月09日 19時49分08秒 | オフ・ビジネス

 

1969年、アポロ11号のアームストロング船長が人類として初めて月面に降り立った時。

私も、多くの人と同じく、その様子を画像の粗いテレビの同時中継でテレビで興奮しつつ、見入って

いました。

 

その時から9年後の1978年。

私は、ヘルメット無しで、月面に降り立ちました (笑)

 

アメリカで働いていた時、休暇でフロリダへ行き、

憧れのケネディー・スペース・センターを見学しました。

 

この当時は、民間人が宇宙飛行士になれるなんて夢にも思わず、宇宙飛行士への途を選ぶことなく、

段ボール機械業界へ進みました (笑)

 

しかし今では、宇宙飛行士の試験があり、誰でも少なくとも試験に応募することはできます。

 

 

昨年から今年にかけて、JAXA・宇宙航空研究開発機構の試験に4,127人もの応募があって、最後の

10人に選ばれた候補者の最終試験の様子が先日NHKで放送されました。

 

 

その結果、選ばれたのがこの二人。

 

アメリカワシントンの世界銀行本部に勤務する最終候補10人中最年長46歳の諏訪理さん(右)と、

日本赤十字社医療センターの外科医米田あゆさん(左)28歳でした。

 

番組の中で米田さんの言動がとても印象的でした。

 

10人が3つのグループに分かれ、制限時間内に月面探査車の模型をつくるテストに取り組んでいた時。

米田さんのグループは使用可能な部品の点数を事前にチェックしておらず、残り5分くらいのところで

それが発覚。決められた時間内に完成できないことが判明すると、すかさず、

 

 「すみません、10分だけ時間延長してもらえないでしょうか?」

 

と直訴しました。 テストには制限時間があるのが常識で、制限時間内にできなかったら、そこまで

というのが普通なのに、堂々と制限時間の延長を求める。

 

一部延長が認められ、何とか探索車は完成し、後日、月面に見立てた場所に持ち込んで、決められた

ルールでコースを走らせ、3チームで得点を競うことに。 ただし30分の制限時間内に出発地点に

戻れなければ、獲得したポイントはゼロになります。 各チーム悪戦苦闘していると、突然、

新たらしい指示が発せられました。

 

 「チームごとの特典を競うのでなく、3チーム合計で30点取らないと、

  地球に帰還できないことになった」

 

その時点で、米田さんのチームの得点は最下位。しばらく考えていた米田さん、突然、二人の

チームメイトに、

 

 「私たちは現状で大きなポイントを取って他のチームに貢献することは難しい。

  だからここからは自分たちでこれ以上得点を狙うことは止め、高得点の可能性が

  大きい残りの2チームの支援に回りましょう!」

 

驚きました。 米田さんのこのふたつの反応は、私にはまったく思い付きかないものでした。

 

米田さんが、新人時代に指導を受けた先輩から言われた言葉を紹介してくれました。

 

 「決断や選択すれば、その後、誰でもそれが正しかったかどうか悩む。

  でもどっちが正しかったかと悩むんじゃなく、自分が歩んだ道を

  正しい道にする努力をしなさい。

  選んだ道を正しい道にするのは自分だから。」

 

過去のことを悩むのでなく、常にこれからやれることの中で最善の努力をする。

米田さんは、どちらのケースでもこの先輩からの言葉を実践したんですね。

 

米田さんが、外科医の道を辞め、選んだ宇宙飛行士の道をどんな風に正しい道にしていくのか、

彼女のこれからの活躍を楽しみにしています。

 

「選んだ道を正しい道にするのは自分」

そう思えば、後ろを見るより、自然に目線が前を向きます。

実にすばらしい言葉ですね。

 

 


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