なぜかゆるむんです・・・

もう１０年になるんだ・・・
ということは、私が５０歳の誕生日のプレゼントにツノ坊が贈ってくれたこのダレスバッグ。



このバッグも『磯輪日記』とほぼ同じ歴史があるんですね。

あちこち多少傷んでいる個所もありますが、今も現役のこの鞄。
１０年間愛用してます。

ただひとつ悩みがあるんです。
それは、しょっちゅう緩むんです。



グリップを固定しているところのねじが・・・

きっとグリップをあっちへ倒したり、こっちへ倒したりしていると、
それと一緒ににねじも緩んじゃうんでしょうね。

初めはそんな風にねじが緩むとは知らなかったので、そのまま使っていて、
東京へ出張時、都心の大きな交差点を渡ろうとしてバッグを持ち上げた途端、
バッグが宙ぶらりんになりました。

一体何が起こったのか分からず、狼狽しました。
よくよくバッグを見ると、グリップが片方外れています。
慌てて外れたねじがどこかに落ちていないかと『下を向～いて歩こ～』。
小さなねじですが、本当に運良く見つけることができ、とりあえず爪で
ねじをかろうじて締め込んで、難を逃れることができました。


そのことを鞄屋さんに伝えると、

　「接着剤でねじをロックしてもいいんだけど、そうすると
　　グリップの具合が悪くなり、これだけ交換しようとしても、
　　もう鞄ごと替えるしかなくなるんだよね・・・
　　どうします？」

ってことで、結局、ロックすることは止めに。

ただそのおかげで、年に数回、ねじが緩んで来るので、その都度、マイナスの
ミニ・ドライバーでねじを締めます。



もちろんわが家にはミニ・ドライバーのセットはあるんですが、これがなぜが
いつも会社で緩んでいることを発見するのです。

たまたま会社で初めて緩みを発見した時、

　「こういう小さなドライバーなら、きっと電気屋さんが
　　持ってるだろう」

とわが社の電子技術グループのメンバーに、

　「誰かマイナスのミニ・ドライバー持ってない？」

と声を掛けました。

その時、

　「持ってます！」

と応えてくれたのがＮくん。

これがＮくんの運命を決めました。


以来、私のダレス・バッグのねじが緩む度に、Ｎくんに、

　「申し訳ない。またドライバー貸して」　

とお願いすることに。


毎回、毎回なので、私も気が引け、

　「今度こそ１００均で買うから」

と言いつつ、その場だけですぐに忘れてしまい、また数か月後に借りるはめに。

でまた、

　「今度は１００均で買うから」

と言うと、やさしいＮくん、

　「借りてくれなくなると寂しいですから、ぜひ借り続けて
　　下さい」笑

って言ってくれるんです。


ホント、申し訳ないと思いつつも、きっとこれからも借り続けることになる
ような気がします。

そんな訳で、Ｎくん、引き続きお世話になります。