伊那谷のテイスト

最近、週末になるとよく電話が掛かってきます。

と言っても、いたずら電話や不幸の電話ではありません。
経営者オフサイト仲間の伊那のacbさんからなんです。

そしていつも、

　「今日（も）、山を歩いて、山菜を山ほど採ってきたので、よかったら
　　送りますよ」

と言ってくれるのです。

採ってきたものを、わざわざ自分で下処理までして、私に連絡してくれて、それを
宅急便で送ってくれるのです。

最初は気安く、

　「じゃあ下さい」

って返事してたけど、毎週電話をもらうので、正直段々心苦しくなっています。
でも毎回もらっちゃいます。

acbさん、本当にありがとうございます。


今回は、『こごみ』なるものを、三つ葉と一緒に送ってくれました。

みなさん、『こごみ』って知ってます？　私はacbさんから初めて教えてもらったのです。

　　　　　　　　

こんな風に生えているそうです（acbさんのブログより拝借）

　「料亭などでも、高級なので、天ぷらでも１本くらいしか出ない」

くらい高級な山菜で、ネット通販では、５００ｇで１５００円とか２０００円で販売され
ていました。

それをacbさん、山ほど送ってくれたんです。

　　　　　　　　


そこでツノ坊、「まず素材の味が分かるように」とおひたしにしました。



　「一体どんな味だろう？」

と思いつつ、ひとくち食べてみると、

　「旨い！」

食感が何とも言えず、シャキシャキして、心地よい。おまけにとても素直な味。


三つ葉は酢の物に。

　　　　　　　　

三つ葉って私は苦手なんですが、新鮮なんでしょうか、こちらも美味しく頂きました。


夕食の場でツノ坊が、

　「普通に食べる野菜って品種改良などしながら、食用に人間が作り上げたものだから
　　本当の意味で自然のものとは言えないよね。
　　でも山菜って本当に自然のものでしょ。改めてよく見てみると、自然の美しさが
　　あるよね。
　　こごみの茎も、色の濃い部分と、薄い部分があって、美しい。
　　形も見方によってはグロテスクとも言えなくないけど、如何にも自然そのもの
　　だね」

acbさん、こんな新鮮な、かつ高価なものを、惜しげもなくわざわざ送ってくれて、
本当にご馳走様でした。

acbさんのおかげで、山菜に目覚めました。

本当はこの週末、acbさんのところへ山菜採りに出掛ける予定だったけど、急用で行け
なくなりました。でもこんなに送ってもらったから、これでさらに収穫があったら、
とてもじゃないけど食べきれないところでした。