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トーメン時代の同期で、6年前にアジアで第二のインドネシアの製紙メーカー
(?)のAPP社へ転職し、長らく現地で勤務していたT君が、家族を
ジャカルタに残して、単身赴任で東京に転勤してきました。
私が段ボール機械屋ということを思い出してくれ、赴任前にジャカルタから
「段ボール原紙を売るために東京へ転勤となったので、帰国したら
会おう!」
とわざわざ電話してきてくれました。
そのT君が今日、わが社を訪問してくれました。
実は、同期といっても、80人以上いて、特にT君は最初名古屋勤務だった
こともあって、東京配属の私とはほとんど交流がありませんでした。
その後もインドネシア駐在が長かったので、彼とは25年ぶりくらいのはず
です。
しかし駅に迎えに行くと、すぐに彼の顔を思い出しました。
仕事の話、プライベートの話、トーメン時代の話、同期の消息、わが社の工場
見学など、あっと言う間の時間でした。
一番驚いたのは、T君のサバイバル・スピリットです。
ビジネスバックの中には常に、30mのアメリカ軍のパラシュート・ロープや
軍手、こん棒(木製だから空港のセキュリティーチェックもOKだそうです)、
非常食などを、さらにはポケットには金属製ですが、小型で、これもセキュリ
ティーチェックをクリアするサバイバルツールまで。
「こんな小さなツールでも、万一飛行機が不時着して無人島に流れ着いたら、
ものすごく有効なんだぜ。
ビルの低層階なら、地震がきても、30mのロープがあれば、飛び降り
なくても、脱出できるんだから。
これも離れて暮らす家族のためにも、サバイバルしなきゃいけないから」
いや~、そこまで考えるなんて、すばらしい。
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「工場をちょっと見れば、その会社の雰囲気が分かる。
若い人がとても元気ないい会社だね。
磯輪も自然体で経営している感じがする」
「自然体」ね~ 本人もそのつもりでやってる。うまいこと言うもんだな~
同じ段ボールの業界なので、今後はお互い仲良くやっていこうぜ。
わざわざ東京から訪ねてきてくれて、ありがとう。
その後、同社が債務不履行に陥ったので、商売が成り立たなくて、逆に良かったという経験があります。
アジア各国、いろんなところで、いろんなことを
されているのですね。驚きました。