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今年4月の日経に掲載された記事です。
物流において、みんな「早ければ早いほどいい」という前提でサービスを開発しています。
1週間先に届くより明日の方がいい。 明日より今日の方がいい。
我われも、供給側としては、同じ考えで仕事に取り組んでいます。
これに対してメルカリが
数日遅い配達を選べば送料を安くする「ゆっくり宅配」
というサービスを始めるというニュースでした。
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確かに、「すぐ欲しい」場合もあるけど、「特に急がないけど、とりあえず文しておこう」
ということもあります。 でもAmazonプライム会員だと、明日届いちゃう。
私は、メルカリって使ったことがないから分かりませんが、Amazonでは「急がないから
送料安く」というサービスは知りません。
アンケートしてみたら、メルカリのユーザーの9割が「(今より)数日遅れても良い」との
回答だったそうです。 これは、メルカリでは、日用品や食料品でなく、趣味嗜好の品の
売買が多いということが背景にあるとのこと。
確かに、需要側に立つと、急がなくてもいい品もあります。
でもいざ仕事になると、お客様を見ているつもりでも、自分の勝手な思い込み、幻想で
取り組んでいるんだなと、改めて感じさせられました。
まさに、
「早く提供することだけが市場原理だったが、お客様に選択肢を与えることが
必要になっている」
さてこの先に、できれば、こんな展開があるとうれしい。
それは、より多くの人が「急がないから送料安く」じゃなく、「急がないから送料同じでも
ゆっくり送っていいよ」と反応してくれること。
特別急がないなら、ゆっくり送る方が、すべての人にやさしいし、地球にもやさしいから。
不必要なスピード競争は止める。
そういう意思のある企業をみんなが応援する。
そういうのって、いいと思いません。
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