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NHKの土曜連続ドラマ『植木等とのぼせもん』全8回を見終えました。
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クレージーキャッツといえば、
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もともとはジャズバンド、それもかなりの実力派なんですが、私が物心ついた
頃には、
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お笑いタレントグループとして大人気でした。
グループのリーダーはハナ肇さんでしたが、最も人気があったのは植木等さん。
『植木等とのぼせもん』は、植木等さんに憧れ、のぼせて、運転手兼付き人に
なった小松政夫さんが書いた小説をドラマ化したものです。
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植木等さんの近くで長く仕えた小松さんから見た生の植木等を描いたもので、
植木等さんと小松さんの師弟愛、そして本人が望む通りの生き方ができないまま、
当時日本一の人気者(=多忙者)として生きなきゃいけなかった植木さんの葛藤や
プレッシャー、責任感がうまく描かれていました。
ドラマ放映に合わせて、NHKのBSでクレージーキャッツの映画を5本放送
すると紹介されていたので、こちらも録画して全部見ました。
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どの映画も、植木等さんの演じる主人公の底抜けの明るさ、バイタリティーさ
が際立っていて、当時の日本の高度成長期にマッチしてたのかな~と思いました。
その象徴が、植木さんの高笑い。
あの笑い声が、どんなに無責任でも、どんなにいい加減でも、すべてを吹き
飛ばしてくれます。すべてが許されちゃいます。
でもあの笑顔の奥には、ドラマにあった植木さんの人並みならぬ努力と、
苦悩があった。 それをすべて呑み込んで、なおかつ銀幕上であれだけの
笑いを表現する。
植木等という人は、本当にものすごい才能の持ち主だったんだ・・・と
ドラマと映画のコンビネーションで、それがよ~く分かりました。
表の映画での『無責任』者、そして裏のドラマでの『大真面目』者。
すばらしく魅力的な人でした。
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