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今、日経新聞の『私の履歴書』で連載されているのが 引越しのアートの創業者
寺田千代乃さん。
入れ替わり、いろんな人が登場しますが、興味があるのはやっぱり経済人。
ただ大企業のサラリーマン経営者の経歴はあまり興味がありません。
一番面白いのは何と言ってもオーナー創業社長です。
私自身はバトンタッチを受けた身で、創業した人に対しては常に畏敬の念を持って
います。まして創業した会社を大きく成長させ続けてきたというのであれば、
なおさらです。
さて今日のタイトルは 「『あったらいいな』を形に」。
郊外の一戸建てから都心のマンションに引っ越すため、住戸面積が減ることによって、
家財の処分に困る高齢者が増えて来きたので、そういう人たちに無料でアドバイスする
というサービスを付けた『シニアパック』という商品を2004年に開発したそうです。
細かい部分にまで目が向く、経験豊富な女性従業員が大活躍したそうですが、ここには
伏線がありました。
それより20年前の1985年、引越後、食器や衣類などを段ボールから取り出して、
所定の場所に収納するのが大変というお客様の声を受け、女性スタッフを登用して
『エプロンサービス』を始めたことがきっかけでした。
その後、2001年、未婚の女性のマンション購入が増え、男性スタッフが荷物を
運び込むことが敬遠されるケースが出てきたので、女性スタッフだけで引越しを
担当するという『レディースパック』を開発。
こうして徐々に積み上げてきた女性のノウハウが『シニアパック』でも大いに活きた
ということです。
これを読んでいて、
「あ~、過去から蓄積してきたノウハウをうまくつないで、
ビジネスを広げていったんだな~」
女性活用というストーリーがあることに感心。
『着眼大局、着手小局』という言葉を思い出しました。
現実に問題にぶち当たると、『着眼小局、着手大局』となって、結局何も為せないと
なりがちですが、将来の大きな方向性はイメージしつつ、目の前の一手一手を大事に
行っていかなきゃね。
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