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昔、わが社の知恵袋のIくんと、
「インキ? それともインク?」
という議論をしたことがあります。 Iくん、覚えてるかな~
段ボール業界では、みな『インキ』と言うんです。『インク』という人はいません。
でも、英語では " (Printing) Ink "。 『インク』です。
「なぜ『インキ』なんだろう?」
と思って、Iくんに質問したんです。
残念ながら、Iくんでも明確な答えは持ち合わせていなくって、そのままになって
しまったような記憶です。
今回送られてきた 日本印刷産業機械工業会の会報に目を通していたら、目次に
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『インキとインク』というコラムが紹介されていました。
まさに30年くらい前に、私が思った疑問そのものです。
早速そのコラムを読んでみました。
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コラムを書いたのは、元・大日本インキ(現・DIC)の技術者だった尾崎章さんと
いう方でした。 尾崎さんによれば、
「当時より『インキとインク』の差について質問を受けた
経験が多い。」
そうか! 疑問に思うのは、私だけじゃないんだ!
でもISOWAではそういう疑問をあまり聞くことがないな~
「一般的には、『筆記用がインク、印刷用がインキ』と認知
されているケースが多い」
そうです。
筆記用は、7世紀ごろから18世紀まで1,000年以上に
わたって鳥の羽に、フランス語で『モノを書く液体』と
いう意味の " Enque " を付けて、文字を書いていました。
これは『インク』と発音するのを聞いて、日本でも
『インク』と呼ぶようになりました。
一方、印刷分野では、幕末、長崎の海軍伝習所が教材を
印刷するためにオランダから印刷機を購入した時、一緒に
輸入されたのが " Inkt "。オランダ人は『インキ』と発音
していたため、これが国内用語として定着していった。
なるほど、これが『インキ』と『インク』の由来か~
ISOWA、そして段ボール関係のみなさん、『インク』じゃなくって『インキ』の
理由、ご存じでした?
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