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「ここまでやるのか・・・」
読んでいて、ほとほと嫌になりました。
腐ってますね。
あまりに生々しい描写に、ヘドが出そうになるほどでした。
政治や(『政治家』ではありません)、官僚、規制に守られた
電力業界。それぞれがお互い利用し合い、利用されていることを
分かった上で恩を売り合っているあさましい姿。
これじゃあ、日本は良くなるはずがない。
本当に良心の呵責に苛まれた現役キャリア官僚の告発文なのか
どうか分からないけど、3.11後の原発政策が巧妙に作り上げ
られていくプロセスが描かれていて、登場人物はすべて仮名
ですが、すぐに誰のことかは分かります。
多くをここで書くことは避けます。
後は自分で読んで、自分で判断してみて下さい。
そうですね。
ただこの話は60年前の話じゃなくって、現在進行形の
話です。
自分たちが経験していない過去の話としてではなく、
今自分たちが生きている世の中の話として、本を
読む前から、自分なりの意見は持っています。
何が真実かということは、モノづくりの世界とは違って、こういう世界では結局のところ、自分で判断するしか
ないと思っています。
そのための判断材料はできるだけ多く持った方が
より真実に近付けるかもしれません。
私は、この本で自分の意見が補強されたと感じています。
読んではいませんが。。。
この類の小説はプロパガンダが豊富に含まれていますので、ハナシ半分程度にお読みになることをおすすめします。
「悪魔の飽食」や「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」で起こったことのように、この原発ホワイトアウトの話が事実らしいこととして広まると都合の良い人たちがどこかに居るんだなと想像しながら読むと良いのではないかと思います。