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雑誌に出ていた書評を見て、購入した本です。
義和団の変って世界史で習いましたよね。
極めてさらっと。
中国清朝末期の動乱で、当初は民衆による北京を中心にした外国排斥運動
だったけど、途中から西太后がこの反乱を支持して、清国と欧米列国の
戦闘に拡大した。
でも、ほどなくして欧米列強国連合軍に鎮圧され、西太后は紫禁城を捨て、
逃げ、清朝は多額の賠償金を支払わされ、日清戦争以上に清の威信は低下
した。
このため、西太后は旧来のやり方では西欧列強に敵わないことをやっと
悟り、この後、西洋的方法を視野に入れた政治改革に着手した。
せいぜいこんな程度ですよね。
でも実際には、北京在駐の11か国の列強の公使や民間人、さらには
中国人キリスト教徒、合計1,000人が、
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この地図の1km四方のエリアに包囲され、籠城することになってしまい
ました。
その後、清国軍も加わり攻撃は次第に激化し、とうとう食料も水も
無くなり、2か月間持ちこたえたのは地図の中の白抜きのエリアだけで、
全滅の寸前の危機に陥っていたなんてこと、まったくの初耳でした。
そしてその籠城戦で、各国の中心となって、集団を指揮し、戦った、
最大の功労者が日本軍人たちであったとは!
そういうことこそ歴史で教えるべきことじゃないんでしょうか?
ギリギリのところで、援軍が駆けつけ、大きな被害、大勢の死傷者を
出しつつ、九死に一生を。
それを支えたのが、籠城当初は、西欧列強からバカにされていた日本と
日本人です。 戦いが終わってみれば、圧倒的に勇敢で、秩序だって、
自己を犠牲にして行動した救世主として、各国から評され、イギリス・
タイムズ紙は、
「日本兵の輝かしい武勇と戦術が、北京籠城を持ちこたえさせた」
と報じてくれたそうです。
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指揮官だった柴五郎陸軍中佐は、各国から勲章を授かり、最後は陸軍
大将にまで上り詰めました。
ということで、私にとってこの小説は、そういう歴史の埋もれた事実を
教えてくれたということが、最大の価値でした。
早速、同じ作者の別の小説を手に入れました。
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