磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

ボーイング工場見学

2008年06月03日 15時08分56秒 | ビジネス・シーン
シアトルにある飛行機メーカー ボーイング社の工場を見学しました。

とてつもなく大きい工場で、その中のメインの組立工場の建物だけで、
LAのディズニーランドがすっぽり入って、まだ余るほどの広さです。
1km×500m×11階建てのビル相当の高さというサイズで、
これは容積的には世界一大きな建物だそうです。

ここに30000人が3直24時間体勢で勤務し、部品点数600万点
というB747ジャンボジェット機でもたったの3日間で組み立てて
しまうそうです。

実際にB747の組立ラインというか、機体そのものも、毎分4cmの
スピードで動きながら、組み立てられていて、ちょうど3日で500mの
工場の片側から反対側へたどり着く仕組になったいるそうです。飛行機ですら、ラインを動きながら組み立てられて行くっていうのは、ホント驚きました。

ただ600万点もの部品かrなる飛行機をたった3日間で組み上げて
しまうと言うと、

  「作業員はさぞ忙しく働いているんだろうな~」

と思うかもしれませんが、これがまったく違うんです!
トヨタのような組立作業なら、生産性が上がるのも当然って感じですが、ボーイングでは作業者はごく普通に働いているように見えました(実際はそうじゃないかもしれませんが・・・)。

もちろんこの後、発注主である航空会社ごとの塗装を施し、テスト
飛行の機関はこれ以外に必要となってきますが、そういうことだけじゃ
なく、例えば飛行機を組み立てている同じフロアーのすぐ脇には
たくさんの机が並んでいて、設計者なのか品質管理者なのか
わかりませんが、大勢の非組立要員がパソコンに向かって作業
いています。この事務エリアと、組立エリアには、境は何もなく、
言ってみれば、工場内に机が置いてあるっていう感じです。

また工場内には、休憩コーナー(といってもかなりの大きさのもの
ですよ)があちこちにあり、社員食堂のような部屋もあります。

だから決して人間性を無視して、生産性を上げているというようには
見えませんでした。


見学を終えて、わが社を振り返ってみると、部品点数数千点程度
しかないのに、何カ月もかけて組んでいるわが社の印刷機など、4時間20分で組立られる計算になります。

どうだろう、わが社のみなさん?
印刷機なら「1日2台」をわが社の究極の目標にしようよ!

そんなことを感じた、ボーイング社の工場見学でした。


工場見学には、カメラはもちろん、携帯も、i-podも、一切の電子機器の持ち込みは厳禁です。そこを決死の思いでかいくぐって、撮影した貴重な冒頭の写真です。

主翼にエンジンを取り付けているところです。隠し撮りだからかなり
見にくいでしょ? ・・・そんなことあるわけないでしょ。
そんあことしたら、逮捕されそうなほど厳重なんですから。

これは撮影可能なパビリオンでの3Dメガネを掛けて見るイラスト
映像を撮影したものです。だから二重に見えるんです。

おかげで逮捕されずに済んでます。

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2 コメント

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桁違い! (M)
2008-06-04 14:35:19
もうひとつ驚いたのは747が600万点の部品だったのが、777では300万点(!)にまで減らしたこと。

たしかに全長は少し短いしエンジンも4個から2個に減っていますが、部品点数を半減させるなんてとんでもなくすごいことだと思います。

どんな努力をすればこんなことが実現できるのでしょうか? 最初からそこにターゲットがあったということなのでしょうか?

我社でも同じようなことが実現できればすごい武器になると思います。少しだけでも秘訣を教えてもらいたい気分です。
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羨ましいです (飛行機好き)
2008-06-04 18:37:17
良いですね。ボーイングの工場ですね。御社のご当地からセントレア経由で到着したドリームライナーB787のパーツもあったりしたのでしょうか?

そうなんですよ、忙しく動き回っているわけではないですよね。恐らく、徹底したパーツ化が出来ていて、ボーイングの工場では、それらのアッセンブリーをつないでいるのではないでしょうか。それぞれのパーツに当然求められる品質があり、それが正しく保証されているから「安心して」ひたすらつなぐことに専念できているのではないでしょうか? どこかに不安をかかえていたら、気になって良い仕事ができません。目の前の業務に100%以上集中するためにも、前工程の正確性・後工程への継承性が保証されなければいけませんよね。全体最適が謳われる現代ですが、全体はまた部分の集合であり、その全体もまたなにがしかの部分であることを常に意識したいと思いますね。
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