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ケーブルカーに乗って、付いたところはここ、高野山。
ゴールデンウイークに入ってから「高野山へ行きたい」と思うようになり、
出発前日の29日にはすべて手配を完了したんですが、29日の夜、
ツノ坊の両親を自宅に招いて、翌日からの高野山行きの話をしたところ、
「一緒に行きたい」
ということで、出発時間、宿泊場所など、すべて白紙にして、出発当日の
午前中に再計画して、12時過ぎに自宅を出発するという、我ながら、
超・離れ業でした。
到着して、向かったのは、
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恵光院さん。
当日の朝まで、大阪なんばのホテルに泊まる予定だったのを、この日の朝、
ツノ坊の両親のことを考慮して、「高野山奥の院に近い宿坊」という条件で
探して、予約の電話を入れました。
「いつのお泊りですか?」
「今夜です」
「今夜? どちらからですか?」
「名古屋からです」
「今はどちらです?」
「まだ自宅です。これから出発します」
「ええ!」
でも予約取りました。
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期待にたがわず、とてもすてきな宿坊です。
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5時過ぎに到着すると、すぐ夕食です。
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こんなすてきな場所で、
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精進料理。簡素なお料理ですが、聖地ですから、その雰囲気を楽しむのです。
祝日でしたが、5時近くに現地入りですから、宿泊以外の観光客は全員
帰った後で、全山ひっそりとして、雨に煙っているので、いよいよ聖地です。
ムードは最高!
夕食後は、この恵光院さんを宿坊に選んだ理由の趣向が待っていました。
夜の奥の院参りです。すっかり夜の帳が下り、文字通り人っ子ひとりいない
奥の院の参道を、若いお坊さんの案内で、最深部の御廟までの2km弱を歩いて
お参りするというものです。
天候のせいで中止の可能性が高かったんですが、幸い雨もほとんど気にならない
程度におさまり、いざ出発。 全部で10人くらいの参加者でした。
一の橋から参道に入ると、本当に真っ暗。
写真を撮ろうと思っても、何も写りません。
ただところどころに街灯があり、全行程で最も明るかったところで撮った写真が
これです。
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これが昼間はどんな風に見えるかというと、
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まったく同じ場所じゃありませんが、両側は巨大な木々がそびえ立っています。
途中で紹介してもらった『数取り地蔵さん』です。
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このお地蔵さんは奥の院に参拝する人の数を数えているそうです。
ガイドさんが持っている懐中電灯で照らしてくれたから、撮影できましたが、
周りはご覧の通り真っ暗です。
昼間はどんなかというと、
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この先は奥の院中の奥の院とも言うべき御廟橋の手前にある護摩堂です。
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これが昼間は、
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御廟橋から先は、写真撮影は厳禁。
闇の中に照明で映える弘法大師の御廟は、まことに幻想的でした。
説明を聞きながらのお参りは、往復で2時間掛かりましたが、その間、
我々のグループ以外にすれ違った人は、ほんの2-3人でしかありません。
漆黒で静寂の世界。まさに日本の、いえいえ世界の聖地と呼ぶに相応しい
趣です。
この夜の奥の院参りは「おそらく恵光院だけじゃないかと思います」。
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案内してくれたお坊さんによれば、
「海外のお客様にもとても好評です」
「じゃあ、英語でもやるの?」
と半分冗談で聞いたら、
「はい、私がやります」
すごい
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夜が明けてからのお話は、また明日。
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