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昨日のPN1のミーティングでのことです。
メンバーのひとりであるS.Yくんは、PN1に参加してから、従来機の弱点を斬新なアイデアで
克服するという開発をごく短期間で成し遂げました。
昨日のミーティングで、その開発のきっかけが
「PN1で学んだ『逆を考える』でした」
と教えてくれました。
『歩道=人が歩くもの』という常識の逆、つまり『歩道が動く』というコンセプトで
1900年のパリ万博で実用展示された動く歩道。 当時の人の驚きは凄かったでしょうね。
その70年後の大阪万博で展示され、私も長い行列の先に見た 月の石(冒頭の写真)より
もっと驚いたんだろうと思います。
S.Yくんは、この『逆』をヒントに問題を解決するアイデアを考え、実現しました。
そしてそれによってお客様のキカイ損失低減に大きく貢献できるようになった。
ただそこにはもの凄い技術革新があったわけじゃない。 むしろ、
「今まで、なんで気がつかなかったんだろう・・・?」
というものです。 だから凄い! これこそ、イノベーションです。
座学で学んだ『逆』という抽象を、現実の世界で具体に落とし込んで、お客様のキカイ損失低減
というISOWAが目指すお客様への提供価値に変換してくれるなんて、本当にうれしいかった。
ノーギャップオーダーチェンジにしても、この開発にしても、『段ボール工場のキカイ損失低減』に
確実につながっています。
また、彼のPN1でのテーマは、
「本来ふたつでやってる仕事を、ひとつでこなしても、トータルで考えれば、
むしろメリットが大きいんじゃないか」
という、これまた、これまで誰も考えなかった逆の視点です。
それが本当に的を射てるいるかどうか、まだまだ検証が必要ですが、彼の『逆』を考えるという
発想を大切に育み、いつかは、自由で、新しい逆発想で、『動く歩道』のように、最初は
「バカな」と言われるくらいのイノベーションを生み出してほしい。
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