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連日のウクライナをめぐる報道。
一人のならず者の決定によって、それまで幸せに暮らしていたひとつの国があんなに
あっけなく蹂躙されていくとは・・・ 遠い国に住む我々ですら思うのだから、
当のウクライナの人たちは、今でも現実とは信じられないんじゃないだろうか。
この経過を見ていると、どうしても思い出しちゃうことがあります。
それは 村上龍さんの小説『半島を出でよ』です。
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『半島を出よ』 - 磯輪日記
KENINさんのブログに触発されて読んでみました、村上龍の『半島を出よ』。北朝鮮が福岡を占拠して、九州に傀儡政権を確立して、独立国とするとい...
『半島を出よ』 - 磯輪日記
北朝鮮がある日突然九州に攻めてきて、あっと言う間に占拠してしまう。
今のウクライナとまったく同じです。
でももっと怖いのは、占領後、北朝鮮に逮捕された人たちが拷問にあうんです。
読んでいても、吐き気、寒気に、何度も何度も襲われます。
表には出ないけど、同じようなことが、これからウクライナでも起こるんじゃないかと
本当に心配でなりません。
昔は世界でも有数の核保有国だったウクライナ。
すべての核を放棄する代わりに、他国からの侵略から守られると、ロシアも合意していた。
それなのに・・・
また、今回、ロシアが、ウクライナのNATO非加盟を停戦条件のひとつとしている。
これに対して、アメリカは「それはウクライナが決めること」と拒否してる。
でも、これまでアメリカはウクライナのNATO加盟を認めようとしなかった。
その上で、
「ウクライナはNATO加盟国ではないので、NATO軍は派遣できない」
と言うアメリカ。
先日、NHKで『台湾海峡で何が ~ 米中”新冷戦”と日本 ~』という番組がありました。
その中で台湾の人が、
外交は義理や人情では絶対に動かない。
動かすのは、それぞれの国の国益のみ。
だから台湾の価値を高めなければ、いざという時、誰も助けてくれない。
と語っていました。
じゃあ日本は、海外から見て、アメリカから見て、どれくらいの価値があるんだろう?
『半島を出でよ』を読んで、今回のウクライナの惨状を知ると、これと同じことが
いつ日本で起こってもおかしくないと思わずにはいられません。
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