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ここしばらく「観たいな~」という作品がなく、映画館から
遠ざかっていたので、久々の映画ネタです。
渡辺謙演じる50歳を目前にした広告会社の猛烈サラリーマン
が若年性アルツハイマーに罹ったというストーリーです。
発病後も何とか仕事を続けようと努力したり、娘の結婚式までは
どうしても現役でいたいと願い、必死で披露宴での謝辞を述べる
シーンなど、主人公と同じ年代の男として、胸に迫るものがあり
ました。
退職の日に、お世話になったクライアントから、
「また元気になってウチの会社を担当してよっ」
と携帯に電話がかかってきて、その電話に向かって深々とお辞儀
する主人公。
娘の披露宴で、せっかく用意した原稿を無くしてしまい、必死で
挨拶する主人公の手を堅く握る妻(樋口加南子)。
わかるな~、この気持ち。とても切ないです。
でもこの映画の最大の見どころは、病気の苦しさなどストーリー
云々でなく、はっきり言って渡辺謙の熱演に尽きると私は思い
ました。
自ら白血病に罹った経験のある渡辺謙だからこその熱演じゃない
のでしょうか。
映画の中で、医者がアルツハイマーの診断をするため、渡辺謙に
記憶のテストを行うシーンがあります。
おそらく観ている人は全員、自分が検査を受けているつもりで
真剣にこのテストを主人公と一緒に受けていると思います。
私も真剣に受けました。
映画が終ってから、
ツノ坊 「ねえねえ、あのテストできた? 私4つしか憶え
られなかった。私大丈夫かな~?」
私 「オレなんか、3つしか覚えられなかったよ」
ツノ坊 「エー! あー良かった。私ず~っと心配だった」
みんなテストの結果がすごく気になるんですね。もちろん私も
含めて。
映画の中で、高校時代に愛知県体育館でコンサートを聴いた
スリードックナイトや、勤労会館で聴いたショッキング・ブルー
の曲が流れて、薄れゆく記憶の中で最後まで消えていかないものを
象徴していたんでしょうか?
「オレがオレじゃなくなっても、愛してくれるか?」
ホント切ないですね。
「オレがオレじゃなくなっても、愛してくれるか?」
という言葉は、深く切ないですね。
僕はまだまだ青いので、ストーリーには特別な感情が
湧いてこないかもしれませんが、この一文は心に響きました。
最近映画を見ていないし、渡辺謙さんも僕の好きな
俳優さんの一人ですので、この機会にぜひ、この映画を
見ようと思います。
難しい映画かもしれませんが、何か一つでも学びとりたいです。
決して難しい映画ではないよ。
ただ「重い」んだ。もし観たら、また感想聞かせて。
ああ、ひとごとではないなあ、と。
もっとも印象的なシーンは、・・・・またブログにアップします。
年齢的に同世代であり、娘がいるため
より胸を打ちました。
続けてダヴィンチコードを観ましたが、
キリスト教徒でないので、そこまで
感動しませんでした。
コードの暗号解読は本の方が
面白かったと思います。
まったくです。
ジャガーさんの最も印象に残ったシーンは?
ブログ楽しみです。
私も娘がいるからね。
でもダビンチコードは、本も、映画も遠慮します。