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たまたまGW前に本屋で平積みになっていたこの本を見つけて、面白そうだったので、
買いました。
とにかく面白かった。
読み始めると、あまりに面白いので、GW中、暇を見つけては読みふけり、3冊を、
私にすれば、かなりのスピードで読み終えました。
企業経営に携わっているんだけど、幸せなことに、過去のISOWAビトが堅実な
経営を創立以来続けてきてくれたので、金融機関とのお付き合いはほとんどないんです。
だから金融機関の恐ろしさを知らなかったんですが、この本を読んで、その恐ろしさの
一端に触れることができました。
もうひとつ、小泉政権で、金融、経済財政政策を担当した大臣だった竹中平蔵を、
「アメリカの走狗」
「(旧)四大メガバンクのひとつは、外国に売り飛ばしたがっている」
などと痛烈に批判しています。
そういう見方があるんだと初めて知りました。明らかに勉強不足でした。
さらに大手銀行内での人事抗争の恐ろしさ、徹底した縦社会、合併する側と合併される
側の軋轢など、読んでて、気分が悪くなるようなこともありました。
ただ目標に向かってどうやって意見が異なる人と折り合っていくかという術もずい分
勉強になりました。
この高杉良さんの小説は『金融腐食列島』シリーズとなっていて、今回読んだ『消失』は
最終作(今のところ?)で、この前に、
『金融腐食列島』
『再生』
『混沌』
『呪縛』
と4作あることが分かりました。
本当に勉強不足を痛感したことと、あまりに面白かったので、早速アマゾンで1作目を
発注し、ほぼ読み終えています。もちろんこれから全巻読みます。
こんなことなら、できれば最初から順に読みたかったな~
でも、とっても楽しみです。
私の出身母体が旧DKBと言う事もあり、高杉良さんの本は殆ど読んでます。お勧めはやはり、「大逆転」「大合併」そして「小説みずほ銀行」などはお世話になった上司や先輩がモデルとして登場してます。最近は、元DKB行員の江上剛にもハマってます。
そうですか!
元銀行マンだと、また一般の我々とは違った見方が
できるんでしょうね。
次回は、高杉談義お願いします。