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グランパスが優勝したので、昨日は、いろんな新聞を読みました。
名古屋のチームだから、当然中日新聞が一番詳しく書いていると
思っていました。しかし意外にも、朝日新聞の方がより多くの
紙面を割いていました。これどういうことでしょうか?
ただ、中日新聞に載っていた『ストイコビッチ監督手記』という
記事は素敵でした。
特に最後の部分が。
「2007年10月、当時の松岡和良専務がパリに来て
監督の誘いを受けた。素晴らしい挑戦だと思った。
名古屋を強くしたい。名古屋の人々に幸せをもたらす
ためならどんなことでもやろうと思った。選手、監督で
10年過ごしたこのクラブを、この街を、ここの人々を
家族のように思っている。日本で他のクラブの監督を
することは考えていない。グランパスと私は強いきずな
で結ばれている。」
また朝日新聞のグランパスV特集で、ジャーナリストの
木村元彦さんはこう書いています。
「永住権を持つフランスよりも日本の風土は自身の
マインドに近く第二の母国と呼ぶべき存在で、
一時は日本国籍取得まで真剣に考えていた・・・
「特筆すべきは日本人選手のメンタリティーに対する
理解度の高さであろう。それはやはり一朝一夕で
得られたものではない。
「いつか、ヨーロッパに帰るキャリアのステップ
アップのためではないグランパスへの愛、日本への
思い。ストイコビッチの快挙はその愛情の結実とも
言えよう。」
何とすばらしい愛。いずれも、胴上げされた時に、思わず両手で
顔を押さえた彼の気持ちがよく分かる記事ですね。
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でも名古屋人としては、日本への愛を謳う朝日より、名古屋への
愛と言い切る中日の方がすてきだな。
実際、ピクシーの想いは、日本というより名古屋への愛だと思う
から。
ピクシーの元で初優勝を飾ることができて、本当に幸せだ。
彼の現役時代のプレーは、まさに妖精のごとくファンタスティックでした。
監督としての力量は未知数でしたが、資金力・スポンサーの割には何となく冴えないグランパスをここまで引っ張った力量には驚きの感を禁じえません。
私も、あのピクシーがこんな監督になるとは最初は
まったく思いませんでした。
名古屋への愛を感じます。