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正岡子規 春の俳句 金比羅に大絵馬あげる日永哉

2018年04月10日 13時22分47秒 | 文学・詩・短歌・五七五

 正岡子規 春の俳句

 

あたゝかき風がぐるぐる風車

暖かき座敷の庭に洗濯す

うらゝかや空を見つめる病ミ上り

のどかさや野には用なき人許り

長閑さや障子の穴に海見えて

のどかさや哀れ少なき野辺送り

大仏のうしろ姿も長閑なり

のどかさにうれしき旅の夕哉

 

 

1902年(明治35年)9月:死去。満34歳。

東京都北区田端の大龍寺に眠る。

辞世の句
 
 
糸瓜咲てのつまりし仏かな」
 
「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」
 
「をとゝひのへちまの水も取らざりき」

 

より、子規の忌日9月19日を「糸瓜忌」といい、
 
雅号の一つから「獺祭(だっさい)忌」ともいう。

 

死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた。

 

 

のどかさや一の鳥居は麦の中

のどかさや小山小山の寺の塔

のどかさや昼は白壁夜は灯

のどかさや豆のやうなる小豆島

のどかさや杖ついて庭を徘徊す

のどかさや障子あくれば野が見ゆる

行き過ぎし短き駅や海のどか

のどかさやつゝいて見たる蟹の穴 

 

 

あくびした口に花ちる日永哉

死んだ子の道具とり出す日永かな

ちりはてゝ花も地をはふ日永哉

永き日や菜種つたひの七曲り

蜑の子につれだつ磯の日長哉

永き日や隣の屋根を窓の影

永き日を柳の風の幾かはり

牛に乗て飴買ひに行く日永哉 

 

  

金比羅に大絵馬あげる日永哉

永き日の滋賀の山越湖見えて

病人の仰向になる日永哉

百人の人夫土掘る日永哉

又今日も又今日も日の永くなる

春日野に神馬草はむ日永哉

汽車道にならんでありく日永哉

順礼の札所出て行く日永哉

 


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