惚けた遊び! 

タタタッ

はじめての哲学

以下のキ-ワ-ドをコピペして右サイドのこのブログ内で検索でお楽しみください。 → 情緒 演繹 帰納 内臓感覚 遊行寺 戦争 参考文献 高野聖 力業 ギリシャ 暗号 ソクラテス 香取飛行場 j・ロック 身体 墓 禅 401k 井筒 気分 講演 説話 小説 旅行 野球 哲学 空海 イスラ-ム かもしかみち 長安 干潟 民俗学 混沌 画像 大乗起信論 定家 神話 フェルマー 遊行 国家 気分の哲学  書評 飯島宗享 

「書法探求集」無料配布キャンペーンします!

2018年08月23日 | 電子書籍
「書法探求集」無料配布キャンペーンします!


2018年8月24日(金曜日)、午前12:00 PDT~ 2018年8月28日(火曜日)、午後11:59 PDT太平洋標準時 日本時間では、17:00 に開始し、終了日翌日の 16:59 に終了します (夏時間の期間中は、開始時刻と終了時刻が 1 時間繰り上げられます)。


表紙をクリックしてください。





大変ありがとうございます。11DLいただきました。想定外のイヴェントでした。

eBook 書法探求集

2018年08月06日 | 電子書籍


はじめに


 まもなく七十七歳を前にして、思えば左記書誌一覧の通り、私の生涯は当初から書法探求の試行錯誤でありました。


【書誌一覧】

昭和三十四年~昭和三十七年(十八~二十一歳)「雑感雑記」大学ノート五十冊
昭和四十二年(二十六歳)学部卒業論文「ヤスパースの暗号について」400字詰め原稿用紙百枚提出
昭和四十五年(二十九歳)飯島宗享『気分の哲学』に卒論引用
昭和五十六年(四十歳)小説『述語は永遠に……』400字詰め原稿用紙六三六枚脱稿
平成七年(五十四歳)評論『情緒の力業』(400字詰め原稿用紙五五三枚)近代文芸社出版
平成八年(五十五歳)同上書評「東洋大学校友会報」No.188 針生清人氏
平成九年(五十六歳)旅行記「童女のようにはしゃいだギリシャ旅行記」(A4×6枚) Web公開
平成十一年(五十八歳)調査記録「401(k)の百聞は一見に如かず」(A4×19枚) Web公開
平成十二年(五十九歳)経済書「人様のお金」(A4×560枚)脱稿(未刊)Web公開
平成十二年(五十九歳)冊子記事「資産運用機関の勝手格付け」 (A4×3枚) 単独連合厚生年金基金連絡協議会「たん・れん」掲載 
平成十五年(六十二歳)評論Q&A「年金の行方」(A5×127枚) Web公開
平成十六年(六十三歳)実用書「年金生活への第一歩」(A4×82枚)脱稿発刊 Web公開 
平成十八年(六十五歳)実用書「事例で学ぶ年金」(A4×163枚) Web公開
平成十九年(六十六歳)雑誌記事「年金履歴書の作成による請求もれ年金発見の仕方」(B5×13枚)日本法令ビジネスガイド掲載 
平成十九年(六十六歳)雑誌記事「企業年金の記録漏れ問題・不払い問題 具体的解決策は何か?」(B5×5枚)日本法令ビジネスガイド掲載 
平成十九年(六十六歳)雑誌取材「サンデー毎日」もらい損ね「企業年金」の重大欠陥 
平成二十年(六十七歳)経済書 日本版401k誕生秘話!「誰も知らない厚生年金基金-代行返上前のドキュメント」(A4×155枚) 
平成二十二年(六十九歳)『述語は永遠に……』電子化
平成二十五年(七十二歳)Webサイト・Kindleストアに電子書籍をアップ

 この書法探求の試行錯誤が、皆さんにとって興味のあるもの、なんらかの関心を引くもの、あるいは面白いものになるかどうか、全くもってわかりません。ですが、些少でも参考にはなるかもしれません。成就しない事例として。

 目次の通り、年金時代の実務書をのぞいて執筆時期の順に並べてみました。卒論、小説、旅行記、、引用集、それに説話集という具合になっています。
皆さんがお楽しみいただけましたら幸いです。

おわりに、このような探求をさせていただいた学部、家族、友人・知人、勤務先等の関係者に深く感謝いたします。ありがとうございました。


平成三十年七月
高野 義博



 目次

 はじめに
 目次

一 暗号について
二 述語は永遠に…… 
三 童女のようにはしゃいたギリシャ旅行記
四 惚けた遊び
五 天空に舞う




https://www.amazon.co.jp/dp/B07G7485HV/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1533544545&sr=8-2&keywords=%E9%AB%98%E9%87%8E%E7%BE%A9%E5%8D%9A

はじめての哲学 価格改定

2018年05月09日 | 電子書籍

2018.05
高野 義博


1.『情緒の力業』 1000円
2.「童女のようにはしゃいだギリシャ旅行記」 700円
3.「きっかけ哲学-心ゆさぶるフレーズ集」 500円
4.「事例に学ぶ哲学 暗号について」 300円
5.「天空に舞う」 600円
6.「述語は永遠に……」 800円
7.「ソクラテス來迎」 300円
8.「抜粋集」 300円
9.「ロッキ-ズ物語」 500円

ロッキーズ物語  シッテンバッテンの少年野球コーチ

2017年02月26日 | 電子書籍
万年3回戦どまりの少年野球チ-ムが、10有余年の試行錯誤のシッテン・バッテンの末に、
あれよ、あれよ! という間に優勝してしまった稀有のノン・フィクションです。


目次
一 そもそも
二 恐怖のアメリカン・ノック
三 チーム名由来
四 野球センス
五 一対一ノック
六 バットスイング・チェック票
七 三回戦ボーイズ
八 ホールド・アップ
九 発声と座禅
十 チームカラー
十一 コーチ達
十二 渓流地での合宿
十三 走れ、走れ!
十四 少年たち
十五 感動をくれた少年たちへ
十六 優勝したら温泉招待!
十七 知人の輪
十八 優勝試合
十九 さよならメツセージ
二十 二〇〇〇年夏の高校野球

【おまけ】 (バットスイング・チェック票一〇枚)




一 そもそも

家族五人が湘南の地に転居した昭和五十五年(1980)、上の男の子が十歳になった頃であった。
家の前のジャリ道で、私とキャッチボールをしていた息子が「お父さん、小学校で野球やってるよ!」と言うので、子供たちとグランドを垣根越しに覗きに行ったのが、そもそもの始まりだった。
以来、二十年ほど地域の少年野球チーム「ロッキィーズ」との日々が始まった。




Amazon

Amazonのunlimitedはアンビリバボ-!

2017年01月20日 | 電子書籍
最近の読書スタイルは、タブレットやスマホに変わりつつあるようです。
今年あたりeBookの本番になるかもしれません。
お試しください、新しい読書スタイルを!


はじめての哲学をお楽しみください。




拙著『情緒の力業』第7章からの引用文を抜き出しました。272の引用集です。スマホ・タブレットに保存しておいて、修行のひとしぐさとして、ひらめきの嵐にまみえたいときなどに一寸お楽しみください。



年金相談所に現れたソクラテスとの年金談義とハチャメチャな「はじめての哲学」をお楽しみください。




吾十有五而志于学(孔子・論語)に適い、千葉の片田舎の中学卒業を期に、香取飛行場跡から蒸気機関車で上京。「私とは何か」という述語探しのオブセッションの果てに、八月の京都駅頭で覚醒する物語です。



ふっと、少年は屹立して天空を見つめ、佇む。そこから、生を席巻する問いの始りと絡みが生じる。たまさか、天空に重厚濃密な生の構図が閃き震撼するを得る。
作者が生涯のおちこちで体験した天空に舞う幻視を描き出した知られざる傑作。



3人の子育てという現実生活の魑魅魍魎からほぼ解き放たれて、ギリシャの地に遊んだ夫婦の旅行記です。お読みいただくと、あなたは強いサジェスチョンを受けられるでしょう。




学部卒業論文「暗号について」(昭和42年)です。この論文をきっかけにして起きた事ども、指導教授の著作(『気分の哲学』)に引用されたこと、主題探求の継続としての小説『述語は永遠に……』執筆、更にその展開としての評論『情緒の力業』執筆・出版、すばらしい書評を得たこと等をご覧いただきます。

The Japanese people saw the United States 401k

2016年12月03日 | 電子書籍
ただいま、googleを使って翻訳中です。





The Japanese people saw the United States 401k



July 18, 1999
US 401k survey memorandum
Yoshihiro Takano





CONTENTS

1  401 (k) look
2  Visit to individual company Matter
3  The trial 401 (k) theory

*Material obtained in the United States
*Schedule
*Photo album




1 401 (k) look

  ① Investigative team
From June 6 to 13, 1999, the private research institute planned and sponsored the "US 401 (k) plan inspection tour". I went around New York City, Boston, San Francisco on this tour. We have visited 10 corporate surveys, site visits and university co-ops (?).

The members of the investigation team are DB (Defined Benefit) group of five members including the president of the Welfare Pension Fund, the Executive Director, the Secretary General, and others. A DC (Defined Contribution) group of five young people in the 30 years old personnel staff of a large company. There were also 3 organizers and interpreters, 13 small groups in total.








翻訳終わりました。→Amazonでお楽しみいただけます。



『述語は永遠に……』 ポジション判明

2016年10月29日 | 電子書籍



内容紹介
吾十有五而志于学(孔子・論語)に適い、千葉の片田舎の中学卒業を期に、香取飛行場跡から蒸気機関車で上京。「私とは何か」という述語探しのオブセッションの果てに、八月の京都駅頭で覚醒する物語です。


著者から一言
拙著『述語は永遠に……』(四〇〇字詰原稿用紙六三六枚・昭和五十六年)で探求していたのは、「心の動き、すなわち刹那ごとの消滅のくりかえしによる連続は消滅」しないという、述語探しによる連想過多症のつきなさを書いていたことになります。長いこと、この作品のポジションが分からないままでしたが、七五歳になって、『大乗起信論』第三段・解釈分のこの一文に出逢って、四〇歳の著作時にはそれと知らぬまま六三六枚を要していた事態が飲み込めました。



Amazon


 youtube

のぞき読みいかがですか!

2016年08月03日 | 電子書籍

最近、Amazonでは月980円で12万冊の本が読み放題というサ-ビス「Kindle Unlimited」を始めたようです。

ところで、Kindle または他の端末に配信する無料サンプル送信で、「はじめての哲学」の電子書籍7冊をのぞき読みしてみませんか?

読み放題ならびに購入に際して、最初の一歩ということになりましょう。

人生お疲れの方、お出かけください。

   ↓

のぞき読み一覧

















抜 粋 集 Excerpt Collection  心臓に響く、フレーズのくさぐさ

2016年07月14日 | 電子書籍
Amazonにアップしました。お楽しみください。






内容紹介
 最近、編者が2012.8~2016.7月に読んだ本からの抜粋です。43冊の本からA4・165枚を抜粋しました。
 長いこと、30年ほど年金関係の本ばかり読んでいましたので、年金以外の分野を学生時代以来の興奮で読み進めております。
 それにしても、70歳過ぎて知らない世界の多さにびっくりしております。日本古代史、中世文学、世界の宗教、明治政府の功罪等々、膨大な歴史の集積に圧倒されつつ読書に没頭しています。

 現今、読書中に、狭心症を患った心臓に響いたフレーズを抜粋してワ-ドに記録しておりますので、その一部をご紹介いたします。
 これらのフレーズが、読者に何らかの閃き、きっかけ、問答の開始などを提供できれば幸いです。
 まずはお楽しみください。



登録情報
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 4061 KB
同時に利用できる端末数: 無制限
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B01IDDXGJW

¥201




はじめに

 最近、編者が2012.8~2016.7月に読んだ本からの抜粋です。
長いこと、30年ほど年金関係の本ばかり読んでいましたので、年金以外の分野を学生時代以来の興奮で読み進めております。
 それにしても、70歳過ぎて知らない世界の多さにびっくりしております。日本古代史、中世文学、世界の宗教、明治政府の功罪等々、膨大な歴史の集積に圧倒されつつ読書に没頭しています。

そういえば、昔、拙著『情緒の力業』に対する書評で、「本書の成立を支えたのは膨大なる読書量である。それは巻末に「文献一覧」として示されている。著者によると「三百冊ほどの本全てが一冊一冊有機的な繋がりを持ち、読み進む度に新たな可能性が現われれれ細部が強固になる異常な精神の興奮の渦中で、意図せずに、自然に、幾多の啓示を受けたかのように、帰納的にあるヴィジョンが塊となった」というものである。しかも、読了した一冊一冊について、著者の心を深く捉えたと思われる箇所を引用し、列挙している。一読書人の読書記録としても壮観である。」と、書いてくださった方(針生清人氏)もおられました。

 言うところの「あるヴィジョンが塊」となるか否かは、現今の当方が感受性の柔軟性を保ち得ているか、あるいはまた、経験を積み上げた結果の固定概念のしがらみをいかに脱せるか等の点にかかっているのでしょう。

閑話休題。現今、読書中に、狭心症を患った心臓に響いたフレーズを抜粋してワ-ドに記録しておりますので、その一部をご紹介いたします。
 これらのフレーズが、読者に何らかの閃き、きっかけ、問答の開始などを提供できれば幸いです。
 まずはお楽しみください。

平成28年7月10日
編集者 高野 義博



目 次

はじめに
1. 抜粋 レイナルド・アレナス『めくるめく世界』鼓直/杉山晃訳 国書刊行会
2. 抜粋 松岡正剛『日本流』 ちくま文庫
3. 抜粋 紀貫之『土佐日記』菊池靖彦校訂・訳 小学館 日本の古典をよむ⑦
4. 抜粋 勅撰和歌集醍醐天皇『古今和歌集』小沢正夫・松田成穂校訂訳 小学館 日本の古典を読む⑤
5. 抜粋 堀田善衛『方丈記私記』ちくま文庫 1971
6. 抜粋 松岡正剛『日本数寄』ちくま学芸文庫 2011
7. 抜粋 安田登『あわいの力』 ミシマ社 2014/02
8. 抜粋 中沢新一『精霊の王』 講談社 2006 第七刷
9. 抜粋 藤巻一保 『真言立川流』 学研
10. 抜粋 『神道―日本の民俗宗教』薗田稔編 弘文堂 昭和六十三年
11 抜粋 G・マレー『ギリシア宗教発展の五段階』藤田健治訳 岩波文庫
12. 抜粋 五来重『遊行と巡礼』 角川選書
13. 抜粋 五来重『空海の足跡』 角川選書
14. 抜粋 聖戒編『一遍聖絵』岩波文庫
15 抜粋 五来重『高野聖』増補版 角川文庫
16. 抜粋 島薗進『国家神道と日本人』岩波新書
17. 抜粋 阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』 ちくま新書
18. 抜粋 藤森栄一『かもしかみち』 学生社 昭和四十二年
19. 抜粋 義江彰夫『神仏習合』 岩波新書
20. 抜粋 井上光貞『日本国家の起源』岩波新書
21. 抜粋 司馬遼太郎・山折哲雄『日本とは何かということ』 NHKライブラリー
22. 抜粋 司馬遼太郎『空海の風景』上下 中公文庫
23. 抜粋 J・キャンベル『時を超える神話』飛田重雄訳 角川書店
24. 抜粋 森本達雄『ヒンドゥー教』―インドの聖と俗 中公新書
25. 抜粋 山口昌男『アフリカの神話的世界』 岩波新書
26. 抜粋 『日本のシャマニズムとその周辺』―日本文化の原像を求めて 加藤九祚編 日本放送協会
27. 抜粋 張承志著『回教から見た中国』 中公新書
28. 抜粋 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』 岩波文庫
29. 抜粋 ノーマン『日本における近代国家の成立』大窪訳 岩波現代叢書
30. 抜粋 バジョット『イギリス憲正論』小松春雄訳 中央公論社
31. 抜粋 東野治之『遣唐使』岩波新書
32. 抜粋 李進煕・姜在彦『日朝交流史』 有斐閣選書
33. 抜粋 上田正昭『帰化人』 中公新書
34. 抜粋 溝口睦子『アマテラスの誕生』 岩波新書
35. 抜粋 フェンテス『フェンテス短編集 アウラ・純な魂』木村栄一訳 岩波文庫
36. 抜粋 黒田壽郎『イスラームの心』 中公新書
37. 抜粋 J・キャンベル『千の顔をもつ英雄』上下 平田/浅輪訳 人文書院
38. 抜粋 鎌田東二『神道とは何か』 PHP新書
39. 抜粋 M・タルデュー『マニ教』大貫・中野訳 白水社
40. 抜粋 M・ボイス『ゾロアスター教』三千五百年の歴史 山本由美子訳 講談社学術文庫
41. 抜粋 J・キャンベル&B・モイヤーズ『神話の力』飛田茂雄訳 早川書房
42. 抜粋 井筒俊彦 『イスラーム文化―その根柢にあるもの』岩波書店 1981 再読
43. 抜粋 井筒俊彦 『イスラーム哲学の原像』岩波新書 1980 再読









1. 抜粋 レイナルド・アレナス『めくるめく世界』鼓直/杉山晃訳 国書刊行会

 悪は快楽に浸ろうとした一瞬にではなく、その一瞬のあとに訪れる快楽への隷属、永続的な霊獣の中にこそ潜んでいることを、あなたはよく心得ているのだ。

とくに素晴らしい考えは、しょせん、紙に書き留めることはできないはずだ、書いたとたんに、それらの考えは想像されたものの持つ魔術的な力を失ってしまうのだから、また、それらが巣喰うっている脳の襞はやたら引っ掻き回されることを好まないのだから、また、そこから引きずり出されたとたんに、それらは変質し、変化し、変形してしまうのだから。

 己を形作っているものを、なぜ無理に変えようとする?

星宿の完璧さに、その恒久不変の調和に達すること

記憶ではなく無人の現在のみが存在する時間の中に居を求めようとしていた。

アレナス『夜明け前のセレスティーノ』

一人称、二人称、三人称という三つの文法的人称の混用



2. 抜粋 松岡正剛『日本流』 ちくま文庫

真名と仮名

アイヌ・東国・西国・琉球という分割

ないまぜ

日本の仕組みは全体と部分を切り分けない。全体と部分とはどこかでつながっている。さらには全体を構成している要素と部分を構成している要素が互いに寄り添い、あるいは連れ立って、しだいに中間的なモジュウールをつくっていくという特徴があります。

これは合理的な「目標を定める」とか「目的を求める」というとはちがっていて、ともかく当のものに近づけようとするところに意図があるのです。当のものは必ずしも目標や目的ではないのです。

西洋流の思考構造とは違う別の思考スタイル

すべからく「大事」か「無事」にしたいだけ、ただそれだけなのです。これが日本の職人の秘密です。

レトリックとは、一言で言えば「意味に弾みをつける」(佐藤信夫)

メタファ(隠喩) 見立て
メトニミー(換喩)
シネクドキ(提喩)

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電灯の
ひとつの青い照明です
                宮沢賢治『春と修羅』

何かが何かに見える → 見立て

寄物陳思

この江戸的フェアネスのことを、江戸社会では「義」といいます。

片山蟠桃もその「義」というフェアネスに「利」を発見する。

日本人が主語を省いて話をするということがあるけど、
      ↓
ここには「環境や状態や事態に自分をまぜている」ということがおこっていると見ればいいと思います。語り手の自分という主語が突出することで何かの説明を完結するのではなく、そこに自分が混じっている状態の特徴を説明しようとする。そこでついつい主語を省略してしまうのです。

*状況にない交ぜになっている状態 主客未分明 白いワイシャツ 志学以前 述語は永遠に……

日本人は「主語的なるもの」よりも「述語的なるもの」を重視した言語文化の中にいるということであります。

このような述語性に富んでいるところが、日本に「見立て」を生みやすくしているのです。

自分を含んだ状態が気になる言語文化

「趣き」は主体が対象から受けた印象のようなものを言う。どちらにせよ、「おもむき」には、「主が向く」「面が向く」という共通の方向感覚があって、それゆえ主体がどちらかの方向へ向かっているという感覚をあらはしているはずです。

「おもむき」も「おもかげ」もたんに主語性や主体性の帰属を省略したり、曖昧にしたりしているだけなのではなく、それらが主語や主体のもとを離れて積極的に動きうるのだということがわかります。

移動性と写意性

最初から死んでもらっておくか、人々の記憶の中でいつでも再生するように活けるんですね
                            中川幸夫

「ふる」というのは魂や力がゆさぶられることです。

狩野亨吉 → 目利き

偶然性の研究というのは、存在というものが自己のうちに存分な根拠をもっていないという独特の判断にもとづいて、自己を支えようとする絶対的同一性をあえて震撼とせしめることを訴えたもので、九鬼周造の面目躍如たる議論です。

松茸の季節は来たかと思ふと過ぎてしまふ。その崩落性がまた良いのである。(中略)人間は偶然に地球の表面の何処か一点へ投げ出されたものである。如何にして投げ出されたか、何故に投げ出されたかは知る由も無い。ただ生まれ出でて死んでいくのである。人生の味も美しさもそこにある。
                                   九鬼周造


ふるさとも妻も子もなしわが骨は 犬のくはへて行くにまかせん
                               九鬼周造

荒事と和事

*惚けた遊び 『情緒の力業』第七章 一惚けた遊び

 見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮
                           藤原定家

有心体という描法
   実際の景色の奥に心の中の「負の景色」を動的にはたらかせることができる描法
   寂びた心を言葉にする遊びの方法

すべては体験の中にありすべてはその行為のシステムの中にあるのだから、それをやってみるしかないようになっているのです。

そんなものは自分で盗むんだといいます。

明治の修養派世代と大正の教養派世代 (明治の行と大正の知)


歌を忘れた金糸雀は
象牙の船に銀の櫂
月夜の海に浮かべれば
忘れた歌をおもいだす
               西条八十「かなりや」四番



3. 抜粋 紀貫之『土佐日記』菊池靖彦校訂・訳 小学館 日本の古典をよむ⑦

承平四年(九三四)高名な歌人の旅日記 権威からの逸脱

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
紀貫之

「おとこもす」「男文字(漢字)」  
「をむななもし」「女文字(女手=平仮名)→ 九世紀末から十世紀初頭に成立

女手は、欧文の綴り字のごとく、文字の連続を可能にした筆記体の仮名であり、連綿と連続こそが女手の本姓である。
石川九楊

心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言い出せるなり
『古今和歌集』仮名序

紀貫之仮名序 冒頭
やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける 世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふ事を、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり 花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり

忘れがたく、口惜しきこと多かれど、え尽くさず。とまれかうまれ、とく破りてむ。
紀貫之


(以下Amazonでごらんください)


無料配布キャンペーン 結果報告

2016年06月17日 | 電子書籍
ありがとうございました。
2016.05.17~06.15に6冊の電子書籍の無料配布を行いましたが、DL数は下記の通りでした。


童女のようにはしゃいだギリシャ旅行記 14
きっかけ哲学 26
暗号について 13
説話集 天空に舞う  4
述語は永遠に……  7
ソクラテス來迎 12
合計  76
(国外から7DLありました)