私が学生だった頃だから20年位前の話になる。当時つきあっていた彼女宅に友達感覚?でよくお邪魔していた。とても心優しい大変フレンドリーな御一家であり今では良い思い出だ。
一家は隣町に実家があるのだが、そこには年寄りしかおらず御一家全員(彼女は学生ですが・・・)の仕事の関係で少し離れた市に戸建借家に住んでいた。共稼ぎなのでペットなどはいない。だからと言って家族の時間が無い訳では無く家族旅行と称し日帰りドライブをしてたまにお土産貰ったりとか。軽自動車でよく出掛けるとか話してくれお父さんが高速道路で”軽だと馬鹿にされる~~”と言いながら運転していたとか遊びに行った時に彼女の手を取ってチャペル入場行進の練習~♪などと言って笑い話をしたものだ。また両親の仲が良く夫婦で何の変哲もない街にぶらりと出かけたりして楽しいんでいたらしい。
しかしご両親はお考えがあり自治会には入っていなかった。彼女もそう言ってたのを今も覚えている。良く話してくれたのは当時隣の婆が入会しろと勧誘ばかりしてきたそうだ。ご近所はお互い様だとか、入らないでゴミ捨てしてるとは何事だ!とかナンダカンダこじ付けして好きな事を玄関先で言ってたそうだ。当時学生だった私はあまり気にしていなかったが今考えると昔の事だったのでそれは風当たりが強かったのではないだろうかと考えてしまう。
卒業し就職後も暫くは付き合ったけど私が転勤し僻地に飛ばされた事と彼女も同じ様にOLしてるのでお互いすれ違って別れちゃったけど今頃どこかで良い奥さんやってるのかな。自治会町内会入らなくてはならない地域にでも嫁いだのかな。それらに関してはどうなったか知る由も無いけど確実に言える事がある。それは自治会町内会に入会しない人にまともな人は居ないなどと言う自治会肯定派の意見だ。私はこの一家の暮らしぶりを見てその肯定派の意見を真っ向から否定する。
自治会町内会は不必要とは言わない。しかし活動行事自体の目的が不明確でかつ行動が理不尽なのである。そこが改善されない限りいつまで経っても変わらない組織のままだろう。