農村地帯に良くある話。GWに実家に帰省した時である。実家近くで何やら数人の爺様が集まって何かボソボソ話をしていた。年寄りは暇なんだなぁ~と勝手に思い込み実家に入った。暫くして昼食の時間になり世間話でもしようと先程見かけた年寄りらの話を切り出した。でもその話は大事だった事を直後知らされるのだ。何でも前日実家お隣に住む御年90歳の爺さんが運搬車で転落し病院に搬送されたらしく農業委員会?の人達で話し合いをしているとの事。幸い爺さん死ななくて済んだらしいけど普通に考えたら無理でしょ。90歳で軽トラック運転するって・・・中には元気な爺さんいるけど昨今のニュースでは逆走したり色々事故起こしたり問題多いから免許返納した方が良いんじゃないのか?。しかしそんな私の発言に実家親父は異論を唱える。
”違うんや。それやないわ”←実家親父
親父よ!!。なぜその部分否定するのだ。もしかして認知症にでもなったのか?。
”だから運搬車や。車やない”。????????←私の脳内状況。何の事かさっぱりわからん。
”運搬車って事は車って言ってるから車なんだろ?”(自分でも半分意味不明)
”だから運搬車や。軽トラックじゃ無いんや”
あ~~、もしかして車じゃない運搬車ってもしかして・・・・・
こういう奴なのか↓
http://www.canycom.jp/naming.html
はい、ビンゴでした。こんな奴です(写真掲載モデルは資料用で近所の爺さんが乗ってたモデルではありません)。勿論ナンバーは有りませんし車体にはデカデカと公道乗車禁止と書かれています。つまり大義名分は”農地内で乗車するならOK"って事なんですね。しかし現実は”少し(近距離)やさかい構わへん~♪”と皆公道走ってます。
ここだけの話ですが一緒に落下しちゃった爺さんは免許はとっくの昔に返納したそうで農作業の時に運搬車を足代わりに使っていた模様です。救急車を呼んだ時はあくまでも運搬車には乗っていなかった。歩きながら運搬車のハンドル操作していたと言ったらしいのです。しかし現実は乗っていて大怪我した事から農業委員会?(ただの近所の百姓のオッサンかも)が現場で話し合いをしていた。こんなプロセスらしいのです。
しかしこれって根本がおかしいと思うのは私だけでしょうか。大義名分は公道乗車禁止の運搬車であるが実質乗れる構造であり実際に暗黙の了解で乗車しちゃってる事実。その灰色の現実論に対して農業委員会がどうのこうの言った所で灰色なのだからちゃんとした答えなんて出やしないと思うのです。
これ個人が意見言える都市部なら”あの人無免許だよ”と通報シマスタ状態になりますが田舎では乗らないと生活できない、または乗らないと作業が大変厳しくなるので皆違反と承知していても黙認している現実があるのかも知れません。もし田舎がそんな黙認社会だとするならば農村地域の自治会町内会が個人意見の有無を言えない様な共産主義な思考になってしまう事も納得できる気がしました。