カフェを開く際に、一番頭を悩ませたのは照明のことでした。
「古民家でお店をする」というと、「峠の茶店でお団子でも売るん?」
ずいぶん、そう云われました(^_^;)
もちろんそんなお店も大好きですが、良い意味で期待を裏切りたかった!
でもこれといった照明器具は見つからず、開店の日は迫ってくるばかり・・・
そんな折にテレビを見ていて、たまたまチャンネルを変えたところ
「もしかして・・・コレ?!」と、ドキドキする番組に出会いました!
それは「和風総本家」という番組で
ガラス加工職人の藤本幸治さんが紹介されていました。
しかも大阪の方とか・・・!!
ネットで検索したところ、藤本さんの作品はもちろん
他にもさまざまなガラス照明を取り扱っている、素敵なお店に巡り会うことができました!
大阪も戦時中、あちこちが焼かれたのですが
谷町あたりは戦火を免れ、昔ながらの町家が残っています。
その雰囲気が好きで
谷町6丁目にある空堀商店街などに、よく遊びに行ってました。
初めて就職したのも、谷町6丁目の交差点にある銀行でした。
大阪の町家(長屋)も、なかなか風情があります。
間口は狭いのですが、門をくぐったところに前栽があったり
奥に長いので、採光のための中庭があったり
家のドン突きの便所(トイレというのが似合わない)の横に、庭があったり・・・
居ながらにして、陽ざしや雨降りの様子が感じられるんですね♡
そんな町家を改修した、イイ感じの飲食店や雑貨屋さん
古着屋さんをのぞくのが、休日の楽しみでした・・・
そのホン近くに、こんな素敵なガラス照明のお店があったなんて~
ですが、ギリギリ間に合いました!
ご縁に感謝です♡
そのお店は「コバルトブルー」さんといいます!
実はヒミツにしておきたい、宝箱のようなお店です♡
個性的なガラスシェードの良さを生かせるよう
店長の永尾さんには、いろいろとアドバイスをいただいて
本当に心強かったです♡
1号は「ふつうの照明は明るく照らすだけなのに、ここの照明は影ができる~!!」って
イチバン驚いたらしいです!
そういえば、ホントそうですね~(^^)v
これは藤本幸治さんが、今年90歳を迎えられるのを記念して
3月に開催された、作品展の様子です。
藤本さんは1929年生まれ。
修業ののち、1958年に独立してご自分の工房を持たれたそうです。
もう70年近くも、精進してこられたんですね~
「サンドブラスト」と「切子」の、ふたつの技法を使い
可愛いお花から伝統柄まで、繊細に、また大胆に、文様を描かれます。
そのセンスが本当に瑞々しくて、探究心に満ち満ちてます!
それでも「未だ満足できる仕事もできていませんが・・・」とおっしゃる藤本さん。
頭が下がって、上げられない~~~(+o+)
そんな藤本さんにあやかろうと
葉流乃音の玄関のシャンデリアを、入れ替えることにしました。
GW明けに、永尾さんがオーナーさんとともに4名で
配達がてらに・・・と称して、来店してくださいました!
小さなぼんぼり型のガラスシェード。
傾かないように、同じ重さのものを揃えないといけないそうで・・・
手間暇惜しまない藤本さん、コバルトブルーの皆さま、本当にありがとうございます♡
点灯するとこんな感じ・・・
まさにぼんぼりに灯がともったようで、とっても温かな空間になりました♡
今回、初めてオーナーさんとお会いしたのですが
またこの続きで、ご紹介したいものがあります!
お楽しみに~(って、私が楽しんでるだけ?!)(^^)v
はるのん2号
<コバルトブルー>
大阪市中央区内久宝寺町2丁目7-15
☎06-6764-7150
不定休