今年の芥川賞は、古川真人さんの背高泡立草でした。
セイタカアワダチソウは、一時期荒地や空き地が有ると地面を覆い尽すように生えた植物です。
小説では人が住まなくなった家や納屋を飲み込む象徴として描かれています。
見捨てられた家の過去の記憶と現在を交差させて書かれており、近い将来か遠い将来かは分かりませんがいつか自然に飲み込まれてしまうかもしれない未来を暗示しています。
セイタカアワダチソウ、一世を風靡したと思われますが、今はあまり見かけません。
散歩の途中で、もっと優しい草が、空き地を覆っているのを見ました。
何という植物なんでしょうか?
よく見るとかわいいぼんぼりのような花です。
草丈は15cmぐらい。
でも、こんな花では古川さんの本にはふさわしくないですね。
セイタカアワダチソウがふさわしいと思います。
追記
後日、黄色いかわいい花は、コメツブツメクサという帰化植物やと分かりました。
セイタカアワダチソウのように、一世を風靡する日が来るのでしょうか。それとも、それなりに、一世を風靡しているのでしょか。