日々いろいろ

花、山、キノコ、散歩が好きです。

センダンの花弁

2020-05-25 18:49:57 | 
センダンがあちこちでたくさん花を咲かせています。




ほとんどの花弁が5枚の中で6枚のものもあります。

もっと探せば、7枚や4枚もありそうです。

植物によっては、花弁の数が決まっているものもありますが、案外、異なる数のものが同じ個体に共存するものが多くあります。

植物にとって花弁の数はそれほど重要な要素ではないように思います。
花弁は目立つので種の決定に重要やと思ってしまいますが。
植物は子孫を残すために、虫の力、鳥の力、風の力などを借ります。
虫にとっては、色と匂いが大事です。色もヒトが見られへん色ー紫外線色ーが好きです。花弁の数には拘らないでしょう。紫外線色で白や紫の花が虫に好まれます。
逆に果実は鳥の好きな赤が多いです。


センダンはもう少ししたら白っぽい黄色の丸い実をたくさんつけます。
初冬まで実は残っていますが、いつの間にか小鳥がいっぱい集まってきて食べてしまいます。
遠くへ種子を運んでもらうのですね。センダンの実も鳥には美味しいのでしょう。

植物は夏の間、せっせと光合成をして養分をため込みますが、自分の成長に一部使っただけで実に蓄えます。自分じゃない他者のために栄養を作っている。
繁殖の戦略とはいえ不思議な気がします。