高田では昔から、二日と七日、四日と九日に市があり、近郷の農家のお母さんたちが、道端に野菜や花などの、農作物を並べて売ります。この白梅も、市で大根といっしょに買ってきました。バケツに水を張り、梅を入れておいたら、三日ほどで蕾が開きました。さっそく李朝の白磁壺に活けてみました。梅の香りが店に広がり、白磁に清楚な白梅が、よく映りました。
桜か梅か、どちらかを選ぶなら、私は梅です。特に夜の闇にぼーっと浮かぶ、白梅の気品ある姿が好きです。東京にいた頃、駅からの帰り道、ふっと良い香りがして立ち止まると、夜空にりんとした、白梅の花が咲いていたことがよくありました。そんなことを思い出しました。
(礼子)
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