現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

ブレーン・ストーミング

2009-01-14 14:22:38 | 創意工夫ということ

ブレーン・ストーング  

(簡易空気清浄器と発明研究会に参加しているメリットは)

 我が家の犬は犬だと思っていないらしい。家族が帰ってくれば居間に上がって一緒に食事をして、しばらく遊んで、時にはテレビを見て、それから玄関の小さな小屋で寝る。最初にこの家にきたときの小さな篭である。成犬になっても幼さなかったときの記憶が残っているのだろうか。「婆さんと同じように認知症になってしまって古い記憶しか残っていないのだろうか。」とも思ってしまいかねないことになる。

外に犬小屋を二つも用意したというのにそこには住まないらしい。その一つはとっくに壊してしまった。もう一方はビンやペットボトル、ダンボール、可燃ごみなどを出す前に一時置いておくスペースになってしまった。どうして玄関がよくなってしまったのか経過は良く分からない。

そんなことで犬の臭いが玄関及び居間に広がってしまうことになる。「これは何とかしなければならないではないか。」新たな課題が発生してしまった。

消臭剤は市販品を買ってくるがなかなか良いものがない。粉のタイプで効果のある素材もあるが、扱い方が面倒になってきた。犬が舐めても食べても何の害もないものであるが、かえって、健康になる配合の仕方があるが扱いが面倒である。

スプーレー式のやつも大分使ってみるが課題が残されることになる。できれば、電機式の消臭効果があってしかも空気清浄機能があればよい。トイレとか、台所で使用できる移動式の消臭機能やマイナスイオンが出るものも宣伝などで知っている。まだ、コンパクトなものがほしいと思っているが市販されていないことになる。できれば電池で、移動可能なタイプが欲しいのである。

車でも使えて【タバコはなるべく人の前ではすわないようにしているので車の中で相当すってしまう。】、野外でも使えるものである。「院内感染や鳥インフルエンザの何割か軽減できるものにしちぇ。」ということにした。もっと違った機能もあることになる。図面、出願書類は完成している。仕方がない電気部品を調達して作ってしまえということにした。ところが電気の知識はそんなにはないのである。発明研究会にそちらに強い人の知恵を借りることにした【配線図並びに基本的な物を作っていただいた】。その後、この試作品は二つほど完成している。こういう時、研究会に参加しているメリットがある。一人で解決できない問題は多くの人の知恵を借りることが出来る環境を自分の周りに用意しておくことも大事なことである。

  【知恵深き友と語りし休日の実り豊かな昼下がりかな】【歌創造学より】

  【議論する文殊の知者の決め所試行錯誤を繰り返しつつ】


おじさんの記憶

2009-01-09 17:37:26 | 創意工夫ということ

おじさんの記憶(実は先の記事と順序を間違えて投稿してある。)

 私のおじさんは田舎(長野県上水内郡

小川村
花尾)でお酒やタバコ、雑貨、調味料などの商売をしていた。お酒や、タバコを扱う前には家庭用の薪で焚くコンロの大きなものを作って各家庭に提供していた。その商品名は「ハッピーカマド」といっていたような記憶がある。

当時としてはハイカラな名前をつけたと感心していた。鉄なべやご飯のお釜やお湯を沸かすヤカン等が載せられるものである。今考えるとその素材が珪藻土でできていたことになる。遠赤外線を出すことでご飯がおいしくなるということである。

おそらく、その作り方はどこかで既にあったものであるが、工夫をほどこしてあるということになる。まだ、ガスがこれほど普及する前の話である。「最初はのこぎりで切った状態で重ねられただけのものだった。」と言っていたような気がしている。このことは私の親が言ったのかもしれない。何年も前の話であり記憶の状態が良くないのである。

それでも、おじさんの作ったものは我が家に一個だけ残っている。いくら田舎とはいえ多くの家で処分してしまっているものと考えたほうがよさそうであるが、早い段階で都会に出てしまって現在は廃屋又は少々管理している家には残されているかもしれない。

親父の話を総合すると、「のこぎりで切ったままでは見た目が悪いのでおじさんはカンナをかけて表面の見た目を良くしたのだ。こういうことを工夫というのだ。」と言っていた。農作業の合間に休憩している時間に話したものと思われる。何しろ、45年も前の話であり、記憶の糸が相当擦り切れているのだ。正確に思い出せというほうが無理である。

その上に、「ただ積み重ねただけではその重量で崩れるということはないが、薄い金属で(トタンを帯状に長く切ったようなもの)その継ぎ目を固定して釘で止めるという工夫をしたことで移動が簡単になっただけでなく、木の台所の上でも枠を組んでトタンなどで燃えにくくすれば使用できることになった。」おじさんが、それを特許他にしたということは聞いたことがなかったと記憶しているが、多くの家で使っていたことは事実である。

特許にしなくても売れている商品はいっぱいある。今になって思えば、発想のヒントなどを聞きだしておくべきだった。私のコンセプトはこんな体験から生まれてきているものと思われる。私もだいぶお世話になったが、何年か前に他界してしまった。

最近、発明や特許に関わっているために思い出したことを書いている。<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"> <stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f></formulas><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock></shapetype><shape id="_x0000_i1025" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 3.75pt; HEIGHT: 6.75pt"><imagedata o:href="http://i.yimg.jp/images/mlb/common/mark_2.gif" src="file:///C:DOCUME~1OwnerLOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata></shape>


おじさんの記憶

2009-01-09 11:42:18 | 創意工夫ということ

新規な日用品の宣伝販売をしていたことがある

 若いころ、新規な日用品の宣伝販売をしていた時期がある。店頭に並んでいない商品を売って見せるということである。そんな経験から、「ここをちょっと変えればもっと使い勝手が良いのに、」と思える商品がいくつかあった。中には、実用新案や、特許出願中のものもあった。

そのころから、いずれは自分で権利化した商品を提供したいという目標は出来上がっていたことになる。宣伝販売のコツや、セールストークの研究もその間にしてきたことである。わかりやすい言葉で表現することや、AIDOMの原理や販売と広告の心理学、商品開発のコンセプトに関わることである。上手に表現できるかできないかによって売り上げに直結していることになる。

宿に帰って反省である。「あそこの言い回しをこう変えてみよう。」「もっと簡単に表現する方法はないものか。」「ここは少々時間をかけてゆっくりと、・・・。」等々である。大方は自分で自分に問いかけるという方法である(一人ブレーンストーミングという方法。)。仲間がいたときは「どこか気になったところはないか。」と聞くことにした。

最初のころはテープレコーダーを使用して何を言っているのか分析してみた。ハードとソフトをいかに盛り込むことできるか。「どうしたらお客さんにリラックスしていただけるのか。」説明の難しい商品ほどこのことに気をつけなければならない。「クロージングのタイミングと次のお客さんをひきつけておく方法は、」クロージングでお客さんが途切れてしまっては何の意味もないことに成る。「次はここから説明します。」あるいは「次は、こういう順番で説明したいと思っている。」「先の説明で不十分だと感じている人は残って再度見ていってください。」と一言、お客さんの一番関心のあるところから入ることでクロージングしてお帰りになるお客さんと次のお客さんがスムースに入れ替えできることになる。

中には、「この作り方を先に説明していただけますか。」とリクエストしてくるお客さんもいた。「では、そちらから先にしましょう。」これなら商品をお求めになった人でももう一度その箇所だけしっかり確認したいという人は数人残っていることになる。何回も同じ商品説明していると「この箇所が良くわからなかった。」「使ってみたら今までのよりはずいぶん良かった。」といって数本まとめて買っていただいた人がいた。そういう時は売り上げが多いことになる。

私はその方のプロと思われているところにすでに利用した人がいて一本といわずに近所のものや、親戚の分、嫁に行っている娘さんの分をまとめて買っていただけるし、それを見ている人も安心して買っていただけることになる。そんな経験の中からストーリー性のある商品を開発しなければならないということである。

このことは何回もメーカーにいってきた。営業担当者は開発の部門には関与できなくなっているのだろう。極端に専門化するとなかなか改善ということはできなくなる。現場のことがフードバックされていないのだろう。なかなかそういう商品を見つけ出せずにいるらしい。

現在の仕事をするようになってからもメーカーの持ってくる商品は一応このチェックをかけてある。なかなか自分で納得できないものはパッケージを長く机の上に置いておくことで、その商品がどこへ嫁入りしたいか語りかけてくるものである。この自己主張できないような商品は売るのに苦労したという苦い経験がある。メーカーへの支払いが済んでいるのに仕入れた量の半分くらいしか売れていないということが起こってしまいかねないのだ。

メーカーの開発者が一体何を考えているのだろうと思える商品もあった。そういうものはどんなに長く付き合ってきたところであっても極力仕入れないという方向で対応してきたが、判断をミスしているものもある。

お客さんが「どうしてもほしいので用意してください。」といってきたものはその限りではない。また、メーカーの営業もプレゼンテイションができていない。中間業者に卸すという行為は相手先がそれなりの情報を持っているので売りやすいことになる。直接消費者に売っていないのでその辺の機微が飲み込めていないような気がしている。なるべく優しく表現するということが肝要である。