現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

最近の経済的状況

2009-07-17 11:31:12 | オペレーション

(注 我が家の犬とのやり取りのように脚色してあります。)

「最近、悪い経済的な指標でも発表になったか。」お父さんがそんなことを言い出した。景気が悪いらしい。「お得意さんでも1週間に2~3日仕事があればよいほうだといっている。」と話してくれた。

それにしては、お母さん行っている会社は忙しいらしい。信州特産事業部で手打ちそばを作り、クール宅急便で全国配送している。この前も、テレビで榊原幾恵さんが紹介していた「雪村そば」といいます。

マメも何回か食べたことがある(人間になりたかった犬の物語。そばを食べている写真、参照)。私の場合はそば通といえる。タレなしで食べるのだ。「エヘン。」えばっては見たものの、皆さんも一度アクセスしてお取り寄せして味わってみていただきたい。

発送伝票や入、出金の帳簿をしている。何人もいるけれどどうも注文量が多くなったらしい。その上、善光寺の開帳で出展している。何人かの手はそちらに裂かれているのかもしれない。毎日8時ごろにならなければ帰ってこない。

もうじき都会の方ではお中元商戦が展開する。また忙しくなってくるだろう。

どうも仕事のあるところと無い所が極端になっているようだ。内需関係の業種はまだ何とかなっているのだろう。

それにしても、お父さんが言い出したシュチュエイションが気になる。パソコンの画面を空けているけれどニュースや経済の所にアクセスしているわけではない。

何本か書いているブログを明けている。「お父さん、ブログにそんなこと書いてあるのか。」と聞いてみた。人様のブログを開いているわけじゃなさそうだ。

何でそんなことが解るのか不思議でならない。「ある傾向を見ているとおおよそそんなことが読み取れるのだが、それには種類のまったく違うブログを三本以上、三日に一遍ずつ投稿していなくてはならない。」と言い出した(オペレーションリサーチの手法である。)。「リンク、引用、トラックバックあるいはコメント。場合によってはアクセスの傾向を見ているとそんな感じがする。」(トラックバック他がこないことも裏返せば一つの情報になる。)

最近は脱活字化が進んでコメントは少なくなってきているらしい。

「出版業界も不況だ。といわれている。ブログも全部は読まれないだろう。どちらかといえば写真や動画を入れたほうが見てもらえる。文章を全部読んでいただければいくつかのヒントは提案してあるけれど、皆さん、何かと忙しいらしい。」


作戦指令

2009-03-29 17:05:12 | オペレーション

【幻の戦艦大和2を撃沈せよ】ゲームソフトのアイデア

 ここに一隻の幻の戦艦が就航した。その容貌はなんとも不思議な格好をしているではないか。大和級の大きさにも係わらず主砲と言うものがない。見物人たちは口々に「あれで戦艦といえるのか。」「戦艦と言うからには何文かの主砲を装備してあるものなのに、今までの考え方では通用しない時代になったのだろうか。」「防空能力だけを極端に高めただけで一体どう戦うのだろう。」装備品や作戦関係に詳しい人はそんな事を言い出している。

「甲板から上はハリネズミを大きくしたような格好で船体に乗っかっているだけではないか。」「一体どんな作戦に参加しようとしているのだろう。」「俺たち素人の頭では理解できないではないか。」「新聞やニュースではなんといっていたのか知っているか。」「イャ、何も言っていないぞ、軍事上の機密と言うやつかもしれない。」「それにしても大きいなぁ。」「一体何万トンあるのだ。」「6万トンは超えていると言っていたが,そんな大きなもの必要なのか。」「あれだけの物を作るなら航空母艦2隻ぐらい出来てしまうが、作戦上重要なものなのか。」等々である。あちらでもこちらでもそんなやり取りが繰り返されている。

実際のところ、この戦艦は作られていない。学とゼミの仲間数人の頭の中就航したに過ぎない幻の戦艦ということになっているゲームソフトのアイデアである。この戦艦の特徴はその容姿から「ハリネズミの戦艦」と言われている。主砲というものがない代わりに5方向にそれぞれ120門ずつ10~12センチ砲が無数に並んでいるだけである。それでもかいくぐってくる飛行機には機関砲の陣地【真田丸】を各方向に何箇所か設ける。このアイデアは大坂の陣で鉄砲隊を組織した真田雪村の出城のアイデアを拝借しているのでそのように命名している。

何でもその大砲は敵の航空兵力に対して一切標準を合わせる必要がなく決められた所をたいした誤差のないように、決められた間隔で発射していれば良いのである。砲弾とその爆発した直径、ここでは威力の及ぶ範囲に到達距離に応じて立体的に配列された格好になるということである。一定の空間を立体的に砲弾のバリアーにしてしまうという発想である、

その結果、航空機は魚雷を発射するにせよ。爆弾を投下するにせよ。この範囲に入り込まなければ発射できない。飛行機の持つ速度によってどこかの砲弾やその威力の及ぶエリアに入り込まなければ攻撃できない構造になっている。飛行機自らどれかの玉に当たってしまうということである。

大型機はこの範囲ではないが、其れは空母には乗らない。相手の空母の能力は艦爆機【爆弾を上空から投下して攻撃する飛行機】雷撃機【魚雷で攻撃する飛行機】それぞれ30機ずつ、戦闘機20機搭載能力のある航空母艦で、それ以外の装備能力【例えば、砲弾、爆弾、魚雷等は無限にあるものとする。また、必要に応じて作戦指令の立て方によっては空母の戦闘機(この作戦に防衛、防空戦闘機はたいして意味がない。)の比率を落として爆撃機、雷撃機に変えることが出来る。】

実際、完全ではないが、この事を実行した陸軍の記録が残されているはずである。先の大戦の末期に

北海道
で試みられた。高射砲、大砲、戦車、大型機関砲などを組み合わせ進入してくる小型機(空母艦載機と思われる。)の撃墜率を上げることが出来た。(アメリカ側の記録では「一体なにが起こったのだろうか。」というパイロットの感想が記載されていたようだ。)という記述が残されていたと記憶している。

残念ながら、この資料は私の手元にはない。現在のミサイルを使うと言う作戦には時代遅れのものであるが、少なくとも先の大戦では通用した防空能力の非常に高い戦艦ではなかったかと考えている。

この発想の基本的なことは学が中学の時のクラスマッチでハードル競技の選手たちが上手にハードルをクリアーできるのに、驚かされたという実体験がある。走る速度とか、歩幅や歩数は決められているといえるが、休み時間自分が何回も挑戦するもどこかのハードルに捕まってしまった。

この経験が後日、オペレーションリサーチを研究する仲間たちと議論に遡上してくることになったのだ。学の若い頃の実体験が課題を解く鍵になったのである。「立体的に一定の空間を砲弾又はその威力でバリアーが設定できれば極端に防空能力が高まりはしないか。」と言う発想になったのである。ゼミの中ではそのデーターを作っただけで実際ゲームソフトまでは出来ていない。

その時のデーターでは飛行機の行動半径並びに爆弾、魚雷などは先の大戦時の日米の装備品のデーターで換算したものである。飛行機の行動半径は彼岸の飛行機の能力を足して半分にしたと記憶しているが確証はない。

また、幻の戦艦大和2のほうは上空からの爆弾24発ぐらい、魚雷は4~5発×3~4を被弾した場合に沈没すると言う設定にした。何故なら、片側が進水した場合に反対の船室に水を入れて傾きを回復すると言う技術は既に実際の大和他には応用されていたためである。

勿論、武蔵にもこの機能が搭載されていたが、米軍は武蔵を沈没させた時に学習が出来ていたものと考えられる。実際大和を攻撃した記録を開くとどうも片側からしか攻撃していないのではないかと思われる節がある。なせだか、その記述は見当たらない。

作戦上の機密扱いであったのかもしれない。喫水線は下がるし進行速度が劣るが戦力は極端に低下することは無い。その結果のデーター他は現在何処にあるのかは不明になっている。企業などの経営者にこのプログラムを使用していただいて経営などの意思決定に応用していただきたいと考えているがいまだ実現していない。どこかのゲームソフトの会社で使っていただきたいアイデアである。

   【参考文献、戦艦武蔵 吉村昭著 新潮文庫 大和と同型艦である。】

   【参考文献、男たちの大和 どちらかといえば映画の方である。】


目標を決める科学

2009-02-25 10:32:22 | オペレーション

方向と射程を決める科学

  進むべき方向を決めるためにはどうしても夢の種類と性格の振り分けが必要である。幾つかの分野に分けてその中のどの夢や目標に向かって進路をとればよいのかは、まず欲望や、したいこと、夢や目標を並べて見て本当に自分の望みが達成できて、心から満足できるものを選び出さなければならない。

そのための作業が「玉を拾う屑籠とその手法」であると考えてください。もちろんごみを砂金に変える発想法の紙切れ情報もうまく使っていただけるものと思います。

本当に欲しいもの、夢、目標、したいこと,等が鮮明に認識できたなら【写真、図面、イラスト等を使ってビジュアライズすること。】彼岸の距離を認定していただきたいのです。ここでは現在自分のいる場所(自己分析)と将来生きたいところ(夢、目標)と言うことになります。

飛行機がまだ発達しない頃の戦艦戦においては、一発目の砲弾は敵艦の向こう側に,二発目の砲弾は敵艦のこちら側に着弾させ距離と方向を算定して、三発目の砲弾を命中させるという方法をとっていたようです。(ここでは敵艦を夢。目標に見たてています。)

そのために先の大戦まで、日本の戦艦は砲弾の先に着色料を入れておいて,自分の艦から発射された砲弾なのか、身方のほかの艦から発射されたものか識別できるようにしていたと何かの機会に読んだ記憶がある。

もちろん、一発目が見事に命中するに越したことはないのですが、距離や方向を決めるまでにこれだけの段階が必要だったことを理解してください。

次に射程距離を伸ばすためには,砲身の長さもさることながら砲身の角度と強度、大砲に詰める火薬の量が問題になってきます(その夢や目標が自分や家族にとって本当に価値のあるものかどうかを吟味しなければならない。)。しかし、よく考えてみていただきたいのですが、大砲の強度をオーバーして火薬を詰めると自分のほうが吹っ飛んでしまいかねない。(自己分析とスキルアップが必要になる。すべての目標が今までの能力で達成できる性格のものではないことが起きてくる。)

この事は目標や夢をクリアーするために、不足しているあなた自身の技量を上げなければならないことを意味しているのです。知っていること、知らずにいることは何なのか。どうしてもマスターしなければならないことです。

そのために教養や精神生活。家庭、健康、仕事等の分野が用意されているのです(人生の各分野で自分自身の見積書)。どうしても読んでおかなければならない本や、業者に教えていただいたこと、テレビ、新聞等の情報収集、現場に立った感じ等、およそ理解しておく必要がある。

また、当時の最新技術では主砲を同時に発射してもコンマ何秒か三発が一度に発射されることはなかったようです。いくら大きい艦とはいえ主砲三問~六問が同時に火を噴くと船体が大きく揺れてしまい、次の砲弾の発射まで時間のロスを省くような工夫がなされていました。

自分の夢、自分の目標なのに自分が揺れていては何もならないことを物語っています(それを防ぐために自己分析並びに優先順位の項含まれています。)。夢ナビノートはぶれないあなたを見つけ出すためのチャンスを提供するものでもあります。

【磁石針 示す方向 四方の他 今いるところ生きたい所】【歌で綴る夢ナビノートより】


学の苦悩

2009-02-24 11:05:35 | オペレーション

最初にお断りしておかなければならない。オペレーションリサーチの具体的な事柄としてジャンボを釣った人々の中に挿入しているものでが、実際起こった事件、事故を教材として使用することを目的としてフィクションに仕上げてあります。私は何も戦争論者でもありません。政策や、組織の意思決定などに応用出来るはずですが、・・・・・。尚、付け加えておくならば、たとえ、フィクションと言えでも結果を自由に変えてよいものかと言う疑問が残っている。【オペレーションとは、現在の状況を変えるためのものであるという性格がある。それにこの章の前後、かなりの部分を省略してあります。】

【学の苦悩】

学の顔が一瞬にして青ざめた。「一体、長官はどうしろというのだ。」自問を繰り返すもののこれといってよい明案があるわけではない。「いつも課題を急に突きつけてきて其れを解決しろと言ったってそう簡単なことではないことぐらいわかりそうなものだが、」と思ってみるが、自分のおかれた立場がそうさせていると思っている。

時代の最先端を自認しているジャンボが事もあろう音信不通でしかもハイジャックではないということは一体何がどうなればそういう状況になるのか頭の中で想像してみるもののどうにも思い当たることがないのだ。「エンジントラブルでも起したというのか。」「其れだったら既に墜落しているはずであるが、」「長官は墜落したとは言っていない。」「機体のどこかに異常をきたしているということか。」「考えられる事は飛行コースを著しくそれているということだが、安定飛行はジャイロスコープによってそれるはずはないのだが、どうすればそのようなことが起こるのだ。」「現在でも、軍事上の秘密になっていると思われる操作をするにしても誘導する手立てがないではないか。」確かなことはいえないが、この実験の犠牲になったと思われる航空機の事故が二件程おきている。調べようにもその手立てが無いし、簡単に表に出てくるような情報でもなさそうである。学にしてもそれが遠隔操作できるのかは皆目見当がつかないのである。

一転を凝視しながら学はありとあらゆる可能性を想定してみるのだが、これだということが思い浮かばないのである。

あんまり怖い顔をしていたのか。「お客さん、一体どうされました。」タクシードライバーが聞いてきた。多分、彼には何のことだかわからないが学の深く考えていることが容易ならない自体であることだけは長年客商売をしてきた経験から推測できるのだろう。

かといって、先ほど彼女と別れたときは学もニコニコしながら手を振っていたが、乗車してまもなく電話の内容こそわからないが、携帯を切ったとたんに険しい顔つきに変化した学の状態を見てそんなことを言い出したのだ。

「イヤ、なんでもありません。」そう答えたものの、学にとっては大変な状況である。「会社の仕事上のことですか。」またも運転士が聞いてくる。学の事をどこかの会社員だと思っているらしい。「いや、重大な事故がね。」といいかけてまた考え込んでしまった。

そんな時、学の脳裏にあることが思い浮かんだ、それはもう70年以上も前に彼の曾祖父が経験した忌まわしい過去の記憶である。第2次世界大戦のミッドウェー海戦の空母「飛龍」に乗っていた山口多聞こそかれの曽祖父なのだ。

学は祖母の菊枝から曽祖父の話は耳にたこが出来るくらい聞かされていたので、かの海戦がミスの連続で敗れたことを十分知っていたのだ。

学は早くにお父さんをなくしているので、お母さんはもっぱら仕事に専念して家計を支え、家のことや学の面倒は祖母が担っていたといえる。その祖母も学が大学を卒業すると同時に帰らぬ人になってしまっていた。そういう意味では学はお婆ちゃん子であったといえる。しかし、彼の脳裏には祖母が真剣に学に愛情を注いでくれた幾つものことが鮮明に蘇ってくるのである。

その1つが曽祖父の事であり、ミッドウェー海戦の事である。情報統制の問題、通信兵のミスで敵方に情報がばれていたこと、(MFには水がない、という謀略電信に反応して本国に打電してしまったこと。他のところなら水は確保できているのだろう。)このことでこの作戦がミッドウェーとアリュウシャン作戦であるということが筒抜けとなってしまったこと、同日同時刻にアリュウシャンに正規空母1隻、軽空母1隻【2kdb、第二機動部隊】がいて違う作戦(ダッチハーバー攻略作戦)をしていたこと、【兵力集中の原則から外れている】

そして、相互の作戦の距離が恐らく船の速度から計算しても4日以上いやもっとかかるほど離れていたのである。巡洋艦利根索敵機【利根四号機】が故障して遅れて出発したこと、そのことによってこの索敵機の飛行コースの下に敵機動部隊の主力がいた。投入する基材及び人的資源を極端に落としてしまうと意外な所に落とし穴が出来てしまうという良い教訓であると考えていた。「過ちは安き所より仕る。」と言う教訓を忘れてしまっていたことになる。

スポーツの世界でよく言う様に、「打つべき手をすべて打って結果は天に任せる」という所までは行っていないのではないのかと考えさせられたときがある。【大切なことなので代わりの索敵機を用意するか(と言っても、無線封止されている。)、空母一隻分の艦載機を雷撃機に艦爆撃機と戦闘機をつけて発見可能方向に数度の角度をつけて(航空母艦を基点とした扇形に)実戦体制(爆弾又は魚雷を装着したまま)で索敵をさせる方法が摂られても良いはずであったがこの方法は作戦上も、考慮の線上にも、オペレーションの中にも浮上してこなかったと言うことなのかもしれない。

発見し次第、航空機の間で方位経度を伝達してそこに集結して攻撃を続行すればよい。ゼロ戦の速度(時速550キロくらいは出る。もっと航空燃料がよければもう50キロくらいは速く展開できていたかもしれない。戦隊を整える時間を足しても十分である。)から判断してもおよそ30分もあれば敵航空母艦を攻撃するという次の作戦に移ることができる。】

何より、航空母艦が出てこないということこそ起こりえないことであるという大前提があるにもかかわらず、爆弾装着(ミッドウェー島を攻撃する為には爆弾の方が効果はある。それでも、半分は魚雷を積んだまま待機させるというシナリオもあったはずである。)を命令することが大問題である。希望的な観測、ミッドウェーを占領してからでしか敵の航空母艦は出てこないだろうと判断していたところがある。作戦を追行する前になにが優先されるかという価値の体系化が出来ていなければならないということである。】【実戦形式の索敵に飛び立った一隻の航空母艦は敵の攻撃範囲を離脱して、とは言うものの軽巡洋艦一隻と駆逐艦二隻を従えて主力部隊(ここに戦艦大和、長門、陸奥以下の主力部隊が500キロ以上も後方にいた。この距離にも問題がある。当時の大型低速戦艦の速度18~20ノットで、(ノットは地球の経度1度の長さを示している。)「1852メートル」に18~20ノット数をかけたものがその船の時速となる。それで彼岸の距離を割ると何時間かかるかわかる、単純に計算してもおよそ16時間以上かかってしまう距離である。本当は、一昼夜かかる距離にいた。)の方向へ退避する行動が取れたはずである。】【ゼロ戦の航続距離は長かったので作戦を終了した飛行機を回収して、補給、整備、場合によってパイロットの交代をすることで次の作戦にスムースに移れる。】どの艦の飛行機でも飛んできたものから回収すればよいではないか。【当時、飛行機の所属はその航空母艦に帰属していた。そのために、戦力ダウンを回復するのに最低でも2~3が月はかかっていたようである。スペアーという考え方はとられていなかったものと思われる。】敵の航空機の攻撃範囲の外にいるので自艦の位置は無線で発信し続けることが可能になる。

島を駁撃に行った飛行機でも良いではないか。敵の飛行機の攻撃範囲を脱していれば安心して回収と次の作業がスムースにいく、「何よりも二隻の航空母艦を戦隊で護衛することで二つの部隊とすれば、空母と島を攻撃するものにわれられるではないか。」「空母が発見できなくても見つけ次第直ちに作戦が展開できるではないか。」(兵力集中の原則には外れるが、目標は常に一つで迷いが生じてこない。)「航空母艦同士は無線封止が敷かれているのだから連絡をとることは出来ない。」何処で勉強したのか、あるいは誰かに教わったのか定かではないがよく知っていた。【祖母の言うことはもっと漠然としたものであったが、学の勉強したことを付け加えてわかりやすいように脚色している。】後に学はそのことを勉強して祖母の言っていたことが事実であることを確認している。

もちろん彼の家はそんなに裕福とはいえず、学業は優秀なのだが高校までしか出せなかったので学は防衛大学の道を選んだのである。そして、オペレーション・リサーチを専門として勉強してきた。

「長官、私が官邸に到着するまでに座間基地から603便にスクランブルをかけてください。」学は仕事人の顔になっていた。「座間基地のファルコンを5分以内に180度の方向に6機行きと帰りで30度の範囲を有視界でスクランブルしてください。」と告げた。長官は「よしわかった。そのように手配しておく、皆がまっている早く来てくれ。」と言った。差迫った状況に身をおいているという雰囲気が切実に伝わってきた。603便と交信が取れない以上この選択が最善の方法である。

もちろんアメリカの北米航空宇宙局(NORAD)に検索をお願いすれば30分以内にその所在かわかるのだが、学はそのことを口に出すことはなかった。何故なら、603便の居場所が分かった所で時々刻々と移動し続けているだけではない。ジャンボ機と通信ができなければならない事は容易に理解できていた。「スクランブル機に横に並んでもらい手信号か携帯電話をうまく使うことできれば、こちらの作戦も伝達できるだろう。」「こちらの考えをスクランブル機に伝えジャンボと中継をしてもらおう。」「都合よくファルコンは二人乗りの構造に成っているではないか。」原始的な方法ではあるが確かな索敵の方法を採用することとした。

彼が過去に戦史及び作戦の研究をしていた頃、その教官の野矢が口をすっぱくしていっていた、「ミッドウェー海戦はあくまでも作戦ミスである。」「オペレーションをシステム化ししていなかったことにあるのではないかと考えられる。」「簡単な机上作戦と言う事をやってはいたが、珊瑚海の海戦においても軽空母一隻は失っているではないか、その上、二隻(瑞鶴,翔鶴)は修理しなければならなくなっているというのに、」(当時日本では最適な作戦分析という考え方は無かったのかもしれない。ただ、上官の命を追行すればよいという組織形態に成っていたと思われる。)

「既に大和にはレーダーが装備されていた可能性がある。」というのだ。その点はどの文献にも載っていないので確認しょうがない。だが、開戦前にアメリカの企業から売込みがあったということはどこかの文献で眼にした記憶がある。ゼミの仲間が言っていたような気がするが、しっかり確認するということを怠ってしまった。しかし、大分後になって「防人の歌」を読んでいると主力部隊の何れかの大型低速戦艦(参加していたのは大和、長門,陸奥)が敵艦載機と思われる機影を確認していると書かれているが、大和であろう。想像の域を出ないのだが、敵の艦載機が主力部隊のところまで到達できる能力はないはずである。

当時、アメリカの戦闘機はせいぜい400キロの行動半径しかなかったはずである。ミッドウェーの大型機ということもないはずである。ということは、レーダーがついていたといえなくもない。電探と称しているものはレーダーではなかったのだろうか。この事実も南雲部隊に転送されていないことになる。

大和以下の低速戦艦主力(主力部隊)出撃のために【連合艦隊司令長官山本五十六が出陣しているので】無線封止をしかざるをえなかったといえる。よく考えていただきたい。敵の航空母艦の艦載機並びにミッドウェーの大型機の攻撃範囲の外に居るというのに無線封止する必要はないのである【自分たちだけ無線発信して空母機動部隊が傍受するだけでも情報は伝わるではないか。放送と同じことになるが、・・・。】。

いずれにせよ、レーダーのメリットを認識していなかったといえるし、その使い方を周知していなかったのではないか。(レーダーが無くても敵の空母を呼び出す符号を傍受している。第一機動部隊には転送されていないのだ。戦艦のアンテナと空母のアンテナは高さが違うし、作戦中、空母は艦載機の障害にならないようにアンテナを海面と平行に倒している。空母に乗ったことのない通信兵とその上官が【第一機動部隊には優秀な通信司令がいる。】という先入観でもみ消してしまったかもしれない。)

先のことと、以下のことは人間ならば時たま起す間違いである。双眼鏡というよいものが完成してしまうと次の開発がしばらくの間ストップしてしまうということである。慣れといえばよいのか、習慣を変えるということに対する心理的な抵抗がかかるのだ。新しい発想や概念をしばらくの間拒否してしまうということがしばしば起こるものである。

会社などにおいても、生産とコストと研究開発の間でしばらくの葛藤が繰り返されるといえるのだ。又、学は「日本人はハード(モノづくり)の面は非常に優秀だけれど、ソフトは(その利用の仕方)は不得手だ。」と言っている人の言葉を思い出していた。状況の中で何を選択して、或いは組み合わせることでどのような結果が期待できるかという事はなかなか解からなかったのかも知れないと思っていた(最終成果がイメージできていないのだ。)。イメージしてみるという感性の問題であると同時にオペレーション的な発想である。

最近は各自治体や大学の中にコージネーターと言う仕事に携わっている人たちがいる.彼らに要求される資質はこのことではないかと思われる。何も戦争の中だけではない。日常的な生活においてもそういうことに良く突き当たる事がある。

「戦略的に見てもミッドウーはたいした意味のない島である。当時のミッドウェーは飛行場が小さいのと、島が珊瑚で出来ているので水が少ないし、雨が降ったとしてもすぐ沁みこんでしまうのである。」「大型機の発着には向かないし、せいぜい、B17程度の飛行機ではその航続距離から判断しても、ここからハワイ島を駁撃して折り返してくる飛行機はない。」【日本でもまだ四発のプロペラ機(飛燕)は生産されていないと思われる。】「ただ、空母ホーネットから発進したB25、16機が東京を空襲(ドーリットル空襲)して中国の作戦範囲に到達できればというアメリカの作戦によって帝都を攻撃されたというこだわりと面子をかけた作戦であったのだ。」「実際ホーネットを飛び立ったB-17中国の作戦範囲までは到達できず、日本軍の展開している地域に不時着してしまったのだ。」を思い出していた。

野矢の言うところの机上作戦、今で言うところのオペレーションリサーチの結果を自分の有利なほうに捻じ曲げてあるというのだ。それにあの作戦は「豊臣秀吉(強襲)の戦法を取らなければいけないのに、あくまでも奇襲戦法(信長)を取ったための失敗である。」【実は織田信長の桶狭間における奇襲はさまざまな情報をしっかり掌握していて、地元民に酒や肴を貢がせる振りをして、奇襲と言うに相応しいものであったかは疑問である。兵力の数だけ比較すると奇襲といえるが、旧陸軍や海軍はこのことをしっかり分析できていなかったものと考えられる。】

「自分たちの所在が知られていたとしても兵力を集中して、具体的にはアリュウシャンの作戦を組み込まずに南雲部隊に所属している空母ともう一隻で合計二隻に軽空母一隻をミッドウェー島の西側から攻撃する方法が最適で敵の空母兵力の影響を受けない位置に配置して、島の大型機【この時点でB-29は展開していない。第一ミッドウェーの飛行場ではこの飛行機は離着陸できない。】に対応しながら作戦を追行する手段が必要であった。」そして「南雲部隊【1kdb,第一機動部隊】の三隻の航空母艦(実際のミッドウェー海戦では四隻である。)はもっぱら敵の空母に対応する為に陸用爆弾を装着する必要はなく、敵の航空母艦だけに兵力を集中して作戦行動が取れたはずである。「そうすることによって南雲部隊はミッドウェーの島には何のかかわりもない作戦、具体的には敵の機動部隊にだけ対応できる作戦だけすればよいことになるではないか。」「ミッドウェーの戦闘機の攻撃範囲の外にいることが可能になるではないか。」島は別に編成された空母(アリュウシャンに行かないので南雲部隊の空母一隻少なくして)目的及び目標は一つであり迷いや混乱が起きない。こちらは爆弾を重点的に装着する。南雲部隊は艦駁撃機と雷撃機に護衛戦闘機を何機か配置して艦対戦だけを目的にしなくてはならなかったのだ。」「この時にミッドウェーの大型機に対応する為に一隻分の航空母艦には防空戦闘機を多く載せておく必要があったのだ。何だったら主力部隊に所属している軽空母を南雲機動部隊の150キロ後方まで上げておく必要があったのかもしれない。」「直衛戦闘機を自軍の航空母艦の上空に待機させて防空能力の低い空母を守る必要がある。」と力説していたことを思い出していた。

このことは、学も感じていたことである。実際、当時の航空司令官の何人かは航空母艦を複数にすることでこの課題は解決できると説明していたようだし、誰かの著書で「日本の航空母艦は防空能力が低いのではないかと心配していた。」と書いてあるのを読んだ記憶があるが思い出せずにいる。

また、「空母の配列の仕方(戦隊の組み方。)が違っている。」「特に空母は攻撃された時防空能力が低い上に4隻を同一の戦隊が囲むように配列すると相手の攻撃がたやすくなってしまうことが起きる。」と言っていた。「このことは目標にして攻撃を開始したが、防空戦闘機などに妨害されて目標がずれてもその向こうにもう一隻の空母がいると言うことになりかねない。」このことは祖父母とまったく同じ事を言っていると考えていた。「まあ、最大のミスといえば軍令部や、海軍省が戦艦ばかり作って航空母艦や飛行機を作らなかったことである。今の官僚機構の問題点はこの時代にもあったといえる。」「飛行機は消耗品だという考えはしていなかったのだ。」

この事に関してある日のことである。息抜きのために企画された懇親会の席上のことで、少々のアルコールがメンバーを饒舌にしていた矢先の出来事である。

教官の野矢が「アメリカの空母艦載機の数が合わないのだ。」と言い出した。メンバーの数人が、「先生、其れはどういうことだ。」と聞き返してきた。「戦後、50年以上たっているのに軍事上の秘密になっていることがあるのかもしれない。もう一隻航空母艦がいた可能性がある。」現に四隻の航空母艦がいたとする偵察機の報告があるが、実際は三隻しかいなかったことになっている。偵察機の重複報告と言うことなのか、中継電文のミスによるものなのかははっきりしていない。スプルーアンス、フレッチャーの実戦に関わる任務部隊のほかに飛行機の補給だけを目的とした任務部隊の存在である。

「なぜか伏せられた格好になっているが、艦載機がおよそ50数機多いのだ。ちょうど,空母一隻分に相当する。」「攻撃を終了してひき返して行って燃料や爆弾、魚雷などを装備して再度飛び立ってきたのでは時間的に辻褄が合わないことになってしまう。」刑事事件でよく目にするアリバイ(不存在証明)のような雰囲気になってきた。


活性水素水の可能性

2009-02-18 17:04:45 | オペレーション

活性水素水及びメチル基の利用方法は【知恵比べ】の中にあります。

 「水は燃えるか。」の続きである。H302-(活性水素水)はその状態によって、水素、酸素、水酸基に変化しうる可能性を持っている。水素は燃えるし、酸素は燃やす働きがあることは誰でも知っている。水酸基は海面活性剤の機能(水素水は洗剤なしで汚れが落ちることで実証されている。美容院ではシャンプーがいらないし、洗剤によるアトピー患者には朗報となる。)があるのでエマルジョン燃料とする時、油と良く混ざることになる。(それでも、攪拌は必要である。)

水素水を作るときは自然石(シリカ成分を55パーセント以上含む自然石他をセラミックにしたもの。)を利用しようが、電気的に作ろうが(早川還元水や水素水生成器はこの種類の装置であるはずだが、・・・・。)先の逆の作業をしていることになる。

水を分解すると水素と酸素になるがそれだけではない。水素と水酸基に分かれる反応もあるはずだ。(電気分解のプロセスの中に記載されているはずである。お興味のある人は自ら確認していただきたい。この種類の作業が何よりも大切になるのだが、・・・・・。現代人は非常に忙しいらしい。)。

水素はもちろんガス化しているので空気中に飛び出してしまう(ガス化した水素が燃えるので、エマルジョン燃料に水素水を加えたら、カロリーが上がる直接の原因ではないかと考えられる。)。まだ反応の起きていない水(H2O)に水酸基(OH)がくっ付くと水素水は出来る。

エマルジョン燃料は少々の植物油を添加するらしい。いくら油に親水性の機能(油はちょうど、お玉じゃくしの体のような構造になっていて、頭のほうが親水性を持ち、尻尾のほうは逆に水を嫌う性格になっている。)があっても効率を上げるために添加するのだろう。

それなら二価の不飽和脂肪酸のほうが効率は良いだろう。たとえば、オルレイン酸はこの種類の脂肪酸である。二つの手が空いていることになる。現在でも界面活性剤は高価である。少しだけ使って効率を上げれば資源の無駄遣いにはならないだけでなくコストが安くつく(一石三鳥の経済学、エマルジョン燃料は環境にやさしい。)。そんな技術はもうあるだろう。私は油脂化学の専門家ではない。

エマルジョン燃料は普通の水を添加しても良いが、15パーセントほどしか添加できないらしい(見てきたわけではない、ニュース・他の情報を採用しているため、「すでに漁船で使われている。」と報じていた。)。エマルジョン剤を5パーセントほど添加しなければならない。

活性水素水は水酸基を含んでいるので40パーセント以上添加できるのだろう。そこに着目しただけでも新たな試みである。それでさえ、わずかのエマルジョン剤(この技術者はエマルジョン剤と言っていない。植物油といっている。)を添加している。

景気が良くない。新しい発想と技術が生まれてくる下地はあるのが、・・・・・。

【ハイドロジェンすべての物質のはじめにて核融合の果てし無き夢】【歌サイエンスより】

【参考文献、生化学超入門 生田哲著 日本実業出版社、脂肪酸の構造。】

【参考文献、トルマリン環境革命、21世紀の超技術等】