私の知り合いは結婚斡旋を生業としている。「66歳になるので年金をいただきながら人々の役に立つ仕事をしているのだ.」と言っていた。何年間かあっていなかったが久しぶりに訪ねてきた。旧知の何人かで酒を酌み交わした。その中で彼が言うには「お見合いの段取りをして会わせたことは会わせたのだが、二時間一言も話をしないで分かれてきてしまった。」「これには驚かされた。」と言い出した。「恋愛離れ、結婚離れは起きていることは知っていたが、そこまで来ているのか。」と実感させられる出来事である。
私たちの多くは団塊世代の前半とその少し前の人たちである。「話の材料なんていくらでもありそうなものだけれど、・・・・。」ともう一人が言い出した。「若者たちはコミニケィションが下手になっている。テレビを通じて物事を理解している部分があって、豊かな原体験が不足しているのではなかろうか。感動的な原体験が少ないのかもしれない。」と言うやり取りになった。
「趣味と言うものも持っていない人がいるらしいぞ。」「漫画を読んだだけでも話題にはなりそうなものだが、どうも人種が違うのかもしれない。」断絶の時代はいよいよ表面に現れてきたような気がしてきた。
「めんどうくさいことを避けているのではないか。と新聞で報道していたことがある。」「彼らにとっては結婚も、恋愛も面倒くさいらしいぞ。」と切り出すと、「全部の人ではないけれど、何人かそういう人を見てきた。」「結婚も子育てもしなくなればますます少子化に拍車がかかってしまう。」と話している。新しい価値感を持った若者たちとどう向き合えばよいのかわからなくなっているのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます