昨今はウイルス、ワクチン、免疫などというものについて、素人でも少しは勉強せざるを得ないような状況になってきている。そんな中で気づくことは、科学と宗教が必ずしも対立する概念ではないと言うことだ。また、科学に似非(えせ)科学があるように、宗教にも首をかしげたくなるものが存在することに共通点も感じる。今回はコロナ禍を機に誰もが多少なりとも考え始めている「人間とは何か」といったようなことを、あれこれと考えてみる。 . . . 本文を読む
ほぼ1年半が経過し、少なくとも2021年中は続きそうなコロナ禍。そのコロナ禍に関連した、気持ちが「ほっこり」とさせられるニュースやちょっとした美談などに、つかの間の癒しを感じることがある。しかし知らず知らずのうちに、ある方向へ持っていかれているかもしれないという感覚も、頭の隅には置いておきたい。 . . . 本文を読む
たとえ緊急事態宣言下であっても東京五輪は実施する、とIOCコーツ調整委員長が断言した。IOCの腹の底に「刈り取り」が済んだ後で極東の有色島民がどうなろうと知ったことではない、という感覚が潜んでいるのかどうかはわからないが、少なくとも日本の政府も経済界も「強行2020五輪」を表明している。「ほら、やっぱり日本人って歴史から学習できないヤツらなんだよ」という声が国外から聞こえてきそうだ。 . . . 本文を読む
筆者が以前勤めていた会社に台湾出身の若い女性がいた。あるとき私が知ったかぶりをして「台湾って35年間だったか、オランダ領だったんだよね」というと、彼女はコピー機の前で作業の手を止め、スッと私に向き直って「いいえ、38年間です」とピシャリと断言した。赤面のエピソードではあるが、じつは日本もわずか数十年前、約7年間にわたってこの地球上に主権国家としては存在していなかった。現代日本人は、彼女と同じような態度で外国人に説明できるだろうか。 . . . 本文を読む
日本ではいま、本来ICU(集中治療室)に入るべき人が自宅に留め置かれている。メディアは「自宅(ホテル)療養」などという言葉を思慮なく使っているが、医師による往診や電話診療すらままならないのなら、明白な「放置」ではないのか。われわれ日本人は今回もまた、その犠牲が決定的なまでに悪化しない限り、起きている事の意味も理解できないのだろうか。そしてこの時代に学んだことをいつかまた忘れてしまうのだろうか。 . . . 本文を読む