会員のつぶやき

愛知県司法書士会半田支部会員のつぶやきです

戦国武将 伊達政宗の手紙を読む

2011-05-19 08:48:11 | 歴史・知多半島日記

 

5月18日稲沢市民会館でおこなわれた事務研究会に参加しました。

講師は「開運!なんでも鑑定団」準レギューラー鑑定士として古文書の解読・鑑定にあたっている愛知文教大学増田孝学長です。

これは、増田孝学長所蔵の伊達政宗直筆の手紙です

バブル崩壊とリーマンショックで今が底値。

興味のある方は今がお買い得ですよ。

ただし、本物と偽物の見極める目が必要です。

この手紙は、寛永9年(1632年)正宗66歳の時に備前池田三ノ介宛に出したもの。

古文書は一定の約束事があり、それを知らないとなにが書いてあるのかさっぱりわかりません。

手紙の読み方としてまず、3行目の大きな文字が文頭で1行おきに読んで行きます。

読み終わったら、最初の1行目に戻り、読み残した行を順に読んでいきます。

つまり最初の行は追伸って意味です。

手紙の内容はこんな感じだったかな?。

昨夕御状つぶさに披見申候 ご返事可申候ところに国師へ御茶申候 取紛遅々19日晩は必々可有御出候

面をもって萬々可申承候 恐惶謹言

尚々折るし国より参り候 塩鮭5本この内塩出し候にすなわちご賞味候によく御いり候

残り3つは3日ほどもまるながら水替え塩出し候よく候

10月17日正宗(花押)

松陸奥守(松平陸奥守=伊達政宗)

池三ノ介様(備前 池田三ノ介)

三ノ介は正宗のお茶友達で、塩引き鮭を知らないから、塩抜きの方法を教える手紙です。

お坊さんとお茶をして遅くなり、19日には必ず届ける。

仙台より送られた塩引鮭5本のうち2本は塩抜きしてあるのでそのまま食べられるが、3本は3日かけて塩抜きをして食べるように。

って感じかな?。

ところで花押(かおう)とは、日本古来の自署(サイン)です。

現代でも花押を使う人がいます。

それは内閣総理大臣。

大臣になったとき、署名に印鑑ではなく、花押なんです。

花押は一般の人でも作ることができますよ。

興味のある方は挑戦してみてください。

 

 


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