バベルを観た。取引先の知人が出演しているというのを聞いて出かけてみた。モロッコと米国・メキシコと日本と、舞台がめまぐるしく変わり、内容的にはやや疲れる映画ではあったが、現代社会の抱える病と救い切れないもどかしさ、そんな中でもささやかながら感じる人間愛が表現されていた。アメリア役のアドリアーナが好演だった。
雨でゴルフが流れたので、映画を観た。「硫黄島からの手紙」。極限状況の中で、敗戦を認識ながら自分の使命をまっとうする栗林中将の武士道的な美学と部下を思いやる人間性に深い感動を覚えた。これをスクリーンに描き切ったクリントイーストウッドの視点は素晴らしいし、また、栗林中将を演じた渡辺謙の熱演に並ぶものもいない。ラストサムライの勝正にも共通に流れる武士道の美学こそ日本の文化なのかもしれないし、それに強く共感を覚える。
ミュンヘンを観た。
イスラエルとパレスチナとの対立の歴史の根深さ、重み、複雑さをあらためて認識。流血の続く限り、平和は訪れない。それがわかっていても身を賭して戦う。矛盾と認識しながら避けることのできない現実を前にした苦しみは、我々の想像の及ばないものなのだと感じた。
イスラエルとパレスチナとの対立の歴史の根深さ、重み、複雑さをあらためて認識。流血の続く限り、平和は訪れない。それがわかっていても身を賭して戦う。矛盾と認識しながら避けることのできない現実を前にした苦しみは、我々の想像の及ばないものなのだと感じた。
ディケンズのオリバーツイストを観た。
19世紀のイギリス、産業革命を経ながらもまだどこか暗い世界を覗き見たような思いがした。少し前の時代の話になると、いつも日本のその頃はどんな社会だったのだろうかといった疑問に思いが馳せ、情報の行き交う現代と違ってこの地球上に同じ時間に全く異文化の社会が並存していたことを不思議に思うことがたびたびある。一方、これだけ情報や人が行き交う現代においても、実は知らない世界がたくさん存在し、更に理解を深めなければならないことを感じる。
19世紀のイギリス、産業革命を経ながらもまだどこか暗い世界を覗き見たような思いがした。少し前の時代の話になると、いつも日本のその頃はどんな社会だったのだろうかといった疑問に思いが馳せ、情報の行き交う現代と違ってこの地球上に同じ時間に全く異文化の社会が並存していたことを不思議に思うことがたびたびある。一方、これだけ情報や人が行き交う現代においても、実は知らない世界がたくさん存在し、更に理解を深めなければならないことを感じる。
「博士の愛した数式」を観た。
監督:小泉堯史、原作:小川洋子、キャスト:寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子等々。数学の美学をモチーフに、人間愛、子供への愛の大切さが美しく描かれていた。愛に乏しくなったような今日、あらためて心が洗われる思いがした。
監督:小泉堯史、原作:小川洋子、キャスト:寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子等々。数学の美学をモチーフに、人間愛、子供への愛の大切さが美しく描かれていた。愛に乏しくなったような今日、あらためて心が洗われる思いがした。
遅ればせながら「SAYURI」(スティーブン・スピルバーグ総指揮、ロブ・マーシャル監督、原作「The Memoirs of Geisha」、Arthur Golden)を観た。
映像の美しさに感動したのと芸者の世界を外国人が文学にそして映画に見事に描き出したことに感銘を受けた。Arthur Goldenはコロンビア大学で日本文化を専攻し、長年にわたって芸者の世界を研究し、何度も書き直してこの作品を仕上げたということだ。
さゆり(千代)が初桃のいやがらせを受けた時、じっと耐えるのではなく少なからず抵抗したり意思表示をするところが、少しアメリカ的かなとは思うが、いずれにしても外国人の手によってこうした作品が手懸けられたことに感動を覚えたのと、もしこの世界を日本人が描き、表現したらどうなのか興味が残った。
チャン・ツィイーの演技もよかったが、少女時代の千代を演じた大後寿々花さんが何とも可愛い。また、豆葉役のミシェル・ヨーの芸者としての身のこなし方が堂に入っていた。ストーリーとしては、最後にさゆりと会長を結ばせたところが泣かせた。
映像の美しさに感動したのと芸者の世界を外国人が文学にそして映画に見事に描き出したことに感銘を受けた。Arthur Goldenはコロンビア大学で日本文化を専攻し、長年にわたって芸者の世界を研究し、何度も書き直してこの作品を仕上げたということだ。
さゆり(千代)が初桃のいやがらせを受けた時、じっと耐えるのではなく少なからず抵抗したり意思表示をするところが、少しアメリカ的かなとは思うが、いずれにしても外国人の手によってこうした作品が手懸けられたことに感動を覚えたのと、もしこの世界を日本人が描き、表現したらどうなのか興味が残った。
チャン・ツィイーの演技もよかったが、少女時代の千代を演じた大後寿々花さんが何とも可愛い。また、豆葉役のミシェル・ヨーの芸者としての身のこなし方が堂に入っていた。ストーリーとしては、最後にさゆりと会長を結ばせたところが泣かせた。
ニコールキッドマンとシャーンペンの"The Interpreter"を観て来た。国連を舞台に繰りひろげられる、マトボの内紛に関するサスペンスもの。ストーリーは込み入っていて少し無理しているところもあるが、全体的には、思想性もあり、スリルもあって結構楽しめた。何といってもニコールキッドマンが美しい。