浄瑠璃寺からから京都へ戻ったのが午後2時半ごろ。
七条の三十三間堂の近くの養源院へ。
遠くからアレだっ!と目に入ったのは
何だか物騒な看板 ^^;
当然ですがお寺自体はいたって普通です。
…が、本堂に入ると俵屋宗達の獅子が描かれた杉戸絵。
すごい迫力です。
中に入ると同じ宗達作の「麒麟と波」「白象」の杉戸絵。
どれもハッとするほどの躍動感のある動物たちが
驚くような構図で描かれています。
見とれて動けないくらい…
すごいなぁ、日本の芸術って!
とまたまた日本の絵画、デザインなどの素晴らしさに心奪われました。
それに左甚五郎作のうぐいす張りの廊下もとてもいい音♪
そうそう、看板の血天井ですが
このお寺が伏見城の中御殿を移構して再建された時に
伏見城落城の時に自刃した鳥居元忠たちの血で染められた廊下の板を供養のために天井に張ったものだそうで
人の形がそのまま残った血痕などの説明を聞いてその生々しさにはちょっと…
いつの世も人と人の戦いに何一ついいことなんてないなぁと思ったものでした。
そんな人間の持つ芸術性と技術、大義のためとはいえ人を殺める残虐性と
そして、それを弔う人間の優しさとで
何ともいろんな感情が混ざり合う不思議なお寺を見終ると
まだもう少し時間があるよ!
で、夫がもし行けたら!と言っていた相国寺へ。
乗り換え案内はホントに便利!
最寄り駅の今出川まで乗り継いで…
「見られてよかったねぇ」なんてのんびりしていて気がついたら
拝観受付終了の7分前!
ヒェ~~~!
久しぶりに走りましたっ!
なのに、境内が広くてどこが受付かわからない ^^;
行ったり来たりして滑り込み!
ここの法堂で
この「ばん龍図」通称「鳴き龍」が夏の間だけ特別公開されているのだそうです。
この位置が1番鳴りますよ!というところでパンっ!と手を打つと
きれいに音が反響してビビビビビンと鳴り渡りました ^^
そして、もう1つの特別展はこの境内にある承天閣美術館での
若冲の名宝展。
落ち着いた佇まいの美術館の中には
若冲の素晴らしい作品がいっぱい!
常設で観られるものもあるようですが
鹿苑寺内の襖絵の数々は圧巻でした。
若冲ってなんて人なんだろう!とまたまたビックリ!
若冲はもうたくさん観たからいいよ…なんて言ってた私が愚かでした ^^;
何とか時間内に見終わってやっとゆっくり相国寺の法堂を外から…
どっしりした構えですね。
なんと金閣寺、銀閣寺はこのお寺の塔頭だそうです。
さぁ、これで今回観たかったところは全て観たから夕食を食べて帰ろうね
なんて境内を出ようとして目に飛び込んできたのは
「雁の寺」の立て札。
?
あの水上勉さんの!?
そうでした!
今は中は観られないそうですが…
本当の名前は瑞春院というのだそうです。
さて、これでホントに観光はお終い。
京都駅へ戻って伊勢丹の地下で漬け物などを買って
上の見晴らしのいいお豆腐屋さんで食事をして…
ここの窓からの景色を見ていると京都って本当に山に囲まれてるんだなぁと実感します。
夕日もキレイでした ^^
他のお客さまの座っている窓へお邪魔させていただいてパチリ ^^;
で、ホントにこれでお終い!と思ったら
伊勢丹ってレストラン街のある11階から外のエスカレーターで降りられるんですね!
出張で京都駅はわりとよく知っている夫が自慢気に案内してくれました~(笑)
こういう新しい大きな建物ってあまり好きじゃない私ですが
エスカレーターで降りながら眺める景色(?)に何故か感動!
何枚も写真を撮ってしまいました。
そして最後は京都タワー!
サヨナラ、またねっ!