SMS で教えていただいている菅波先生がずいぶん前に薦めてくださった本。
本当はライヴ前に読み終えられたらよかったのですが…
NY ハーレム在住の日系二世の女性です。
第二次世界大戦中は日系人ということで強制収容所での生活を強いられ
戦後はやはり日系二世の男性と結婚してNYで生活。
偶然住むことになったハーレムで公民権運動、そしてマルコムXと出会い
アメリカに存在する種々の差別を撤廃したいと活動を続けるユリさん。
こう書くと近寄り難い強面の活動家という感じがしますが
この本を読むと家族や隣人を愛し、彼女を頼って来る人を家族のように愛し
困難な状況にいる人を放ってはおけないというのがいつも根底にある
心が広くて温かくてしなやかな女性だということがわかります。
先日の SMS のライヴでも歌った Quiet Strength のローザ・パークスもそうでしたが
声高に叫んだりするのではなく、あくまでも日常の延長線上での戦い。
もちろん生半可な覚悟でできることではありませんが
それを長い年月ずっと続ける気力と熱意。
私には真似すらできないけれど こんな女性がいるということを知ることができただけでも有難いこと。
この本に出会えてよかったと思う1冊でした。