Happiness is …

日々の暮らしで見つけた小さなシアワセ

読了

2014-04-19 09:20:24 | 

日曜日に図書館から借りて来た本。

読み始めたら人間関係が複雑でなかなか手強い ^^;

かなり長い作品なので、これは返却までの2週間で読み終えられるかしら?と…



が、100ページも読まないうちにだんだん物語にのめりこんで読む速度がどんどん加速。

こうなってしまうとやらなければならない事は最低限にして

寸暇を惜しんで読書 ^^;

幸い、お休みの日があったり、夫が出張だったりで一昨日読み終わりました。



          

1800年代半ばのアメリカの黒人の作家による小説ですが

ストウ夫人(アンクルトムの小屋の作者)がこの作品に寄せた序文によると

ほとんどの物語が真実だということです。

この本を読むキッカケは先日観た映画「それでも夜は明ける」で

耳慣れない「自由黒人」という言葉を聞いたからでした。

一体どういう立場の人々なのだろう?と。



当時、財産を持ち、教育を受けることもでき、奴隷という立場にいる人々よりずっと自由だった人々も

白人と同じ権利は持てず、社会的な交わりも白人社会とは一線を画していた。

そんな中で奴隷制度廃止を推進しようとする白人もいて

でも、そういう人たちは反対派から攻撃を受けるという緊迫した状態もあったという

そんな時代、地域の夫が白人、妻が黒人、そして息子と娘のゲーリー家とその周囲の人々の物語。



最初はアメリカの黒人社会の勉強にと読み始めましたが

生き生きとした人物の描写やあまりにも衝撃的なできごとに

当時の社会の一片を知識としてではなく感じとれたように思います。



他人と自分が違うのは当たり前。

誰もがそれをちゃんと認めて生きられる社会ができたならどんなに素晴らしいでしょう。

I won't harm you with words from my mouth

あるゴスペル曲の歌詞の忘れられない1節です。












一気に読みました。

2014-03-16 10:16:02 | 

ボスが購入なさってまだ読まないうちに貸してくださって

私と夫はなるべく早く!と寸暇を惜しんで読んだのは1月(?)

       

ダン・ブラウン著「インフェルノ」



無理して急がなくても、次が気になってちょっとの間も本を開いて…

相変わらずハラハラドキドキの連続。

舞台となっているフィレンツェのところどころは行った覚えのあるところ。

何となく雰囲気が想像できて、それも楽しみのひとつでした。



来年には映画化されるんですって。

観に行かなきゃね!










きっかけ

2014-01-28 13:15:22 | 

中学生の頃ザ・タイガースの大ファンだった私にとってはものすごく面白い本でした。

          

「ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた」



帯の写真も懐かしく

     

     



内容も当時の雑誌などの記事をふんだんに盛り込んで

あの時代を鮮やかに蘇らせてくれます。

あぁ、そうだった

あぁ、やっぱりそうだったのね

あぁ、そんなことがあったなんて…

知っていたこと、漠然と想像していたこと、全く思いもしなかったことが次々と。



当時はそんな呼び方はしなかったけど今でいうアイドルのような存在でいた

彼らの胸中は複雑で現実と折り合いをつけるのに苦悩し、解散へと至った道のり。

社会も反戦、ヒッピーと大きく変わり

海外では音楽を通して社会的は姿勢を示した人も多く出てきた時代。

そんなことを久しぶりに思い出させてくれた本でした。



そして著者の磯前順一さんが

「タイガースという同一性を経験してきた者は、六人のメンバーはもとより
同じ時代をともにしたファンもまた、それぞれが異なる体験の仕方であるにせよ
タイガースに出会う以前とは異なる自分へと、新しい自己へのあり方へ導かれていった」

と書いていらっしゃるように

今思うと私はタイガースをきっかけに R&B やロック

そしてアーティストたちの考え、生き方などを知り

大いに影響を受け、今に至っているのだなぁと痛感します。

そんな経験がなければきっと今、ゴスペルを歌っていることもないだろうし

音楽とのつき合い方もずいぶん違っているのだろうと思います。



あの時代とタイガースとティーンエージャーの私

人生には巧まずして自分を方向づけるようなそんな巡り合わせがあるものなんですね。












不思議な世界でした

2014-01-18 12:59:05 | 

夫に「不思議な小説だから読んでみたら」と薦められて…

         

「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著




何しろ始めは一体何のことかまるでわからず

わからないけど、登場人物の心理や行動に魅かれて読み進むうちに

もしかしたら?何ていうボンヤリの形が見えてきたり…

読んでいる間は不思議な雰囲気の中を漂っているよう。



ちょっとバタバタの日々が続いているのですが

心を落ち着けたい時に読みたくなって

読んでいるうちにスーっと波がしずまっていくみたい。

このタイミングで読んだのも何だか不思議な感じです。



読後、調べてみたらずいぶん有名な作家さんなのですね。

全く知らなかったなぁ。

他の作品も是非、読んでみましょ!と思ったのでした。














どうにもとまりませんでした

2013-12-18 08:33:00 | 

ライヴ10日前、ちょっと…と読み始めたら面白くて…

音源を聴きなおしてもう一度イメージを確認しよう、なんて思っていた時間も

ただひたすら読み耽り…

もうこうなったら最後まで読んでしまうしかないっ!と家事も放り出し ^^;



           

読んだのはコレ。



宗教的なことや建築のことはよくわからないけれど

話しの展開にワクワクドキドキ。

もうおぼろげな記憶のバルセロナの街が浮かんだり、消えたりして

時間と空間を旅したような気持ちを味わいながら

一気に!



「ダヴィンチ・コード」がお好きな方にはおすすめかも ^^










一気に

2013-04-14 11:00:08 | 

夫も娘も居ないし、絶対に行くぞ~!と

ずっと前からその気でいたのに

ちょっとがんばって家事をしたり

来週はちょっと忙しいぞと段取りを考えているうちに

出かける支度をする頃には力尽きてしまい

それでも、ここで挫けては!と自分に叱咤激励!

…が、やっぱり体が動きませんでした ^^;

なんだかなぁ、どうしてこんなに元気が出なくなっちゃったのかなぁ?

歯痒くて、悔しくて、ずっとこんなだったらどうしよう?なんて考えたら

心臓がバクバクして来ちゃって…

あ、昨日の SMS の横浜リハのことです。




で、こんなじゃ情けなさ過ぎるから…と

         

届いたばかりの村上春樹さんを。




誰にも邪魔されずに本を読みまくるなんて久しぶり!

途中、夕飯をチャチャッと食べたくらいで

8時間程

うとうとしたところもありましたが(笑)

一気に読んでしまいました。




今回のは映画を観ているような感じ。




まだ読み終わっていないのですが

         

このインタビュー集を読んでいたので

今までとはちょっと違う視点でも楽しめたような気がします。




さ、今日は元気を出して少し動いておかないと!

明日からの助走にね ^^










読了!

2013-01-18 08:36:45 | 

ライヴ前に封印していたもう1つ。

      

ダン・ブラウン著 「ロスト・シンボル」



な~んて言いながら誘惑に負けて

隙間の時間にボチボチと… ^^;

でもね、下巻はちゃ~んとライヴ後に読みましたよ~(笑)



いっやぁ~、相変わらずハラハラドキドキの連続。

そして、精神とか宗教とか

あぁ、やっぱりそうなのよね~なんて頷きながら…



これは絶対

ワシントンへ行かなきゃ!










すんごい仕組み

2012-02-20 08:55:41 | 

もう止めないと朝がきつい…と思いながら

結局最後まで読んでしまいました。

      

西條剛央著 「人を助けるすんごい仕組み」 ダイヤモンド社



昨年の震災後、日本最大級の支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」

がどのようにつくられたかが その代表である西條剛央さんによって綴られています。



やろう!と思った瞬間から最初の組織ができるまで速さ!

ツイッターやフェイスブックなどを通じて次から次へと人が繋がって…

そこにはいつも立ち返るべき基本の原理があり

それによって大きくなった組織が陥りがちなトラブルも最小にとどめられる。

帯に記された糸井重里さんの

「震災の状況だけでなく、あらゆる仕事の場で役に立ってしまう本になった」に大きく納得。



関わった方々の「やろう!」という気持ちの熱さにジンワリしたり

初めてツイッターでこのプロジェクトの1つだった「冬物家電プロジェクト」を知った時の

居ても立ってもいられなくなった時の気持ちも蘇ってきたり



私の私的な感想はひかえて、ひかえて(笑)

是非、読んでいただけたらと思います。



この本の印税全てとダイヤモンド社の売り上げの一部は

「ふんばろう東日本プロジェクト」を中心とする復興支援活動に寄付されるそうです。


忘れてた…

2012-02-15 09:01:05 | 

先日ボスが「これ読んだ?」と貸してくださった本。

      

宮部みゆき著 「名もなき毒」

「誰か」の続編だと聞いて もしかして読んだような…

あらすじを聞いても全く思い出せないし

じゃ、読んでないんだわとお借りしてきました。



読み始めてしばらくして

あ、やっぱり読んでる…

でもね、物語がどういう展開になったのか全く思い出せない…(涙)



昨夜やっと読み直し終わり。

「あぁ、そうだった、そうだった」の連続。

これだからちゃんと記しておかないと!と思うのでした。



あ、これもとっても面白かったです。

やはり、登場人物の描きかたが好きだなぁ。

人間誰もが持っている毒、それがムクッと動きだしてしまった…

完結?

2011-12-22 08:11:37 | 

大阪日帰り旅行の新幹線で読んでいた

       

NO.6 #9

何ヶ月も前に図書館に予約していてやっと借りることができたのです。



往きは読んでるうちに乗り物酔いで早々に断念。

帰りはライヴが終わった安心感からか全然平気(笑)

で、一気に読み終えました。



あぁ、長い間親しんできた魅力的な登場人物たちともこれでお別れ。

明るい未来も感じさせてくれる最後にホッとしながらも

いやいや、これからまだまだ波瀾万丈でしょ!



続けて欲しいなぁ… 

小暮写眞館

2011-10-11 07:35:52 | 

金曜日からどっぷり浸かっていた本を昨日の朝、読み終えました。



宮部みゆき著・小暮写眞館  



宮部みゆきさんの本は好きで結構チェックしていたつもりだったのですが

去年の5月に出版されていたと知ってアレアレ?

慌てて図書館に予約したら3ヶ月待ち ^^;

ま、仕方がないわね。



職場でそんな話をしたら「そこにあるよ!」とボスが蔵書棚を差して…

へ? 

灯台下暗し(苦笑)

ありがとうございま~す!

ウキウキでお借りしてきました。



でもね、この本、700ページもあってなかなか時間がかかりそう。

重たいのも何のその、どこへ行くにも持参して

たった2駅の電車の中でも本と老眼鏡を取り出しもくもくと…

日曜日の夜だって、自主練で歌って飲んでカラオケで笑い過ぎてクタクタになって

それでもまだ読む読む(笑)



前半、このままこの調子で続くのかなぁとちょっと気持ちがダレたところがありましたが

いやいや、そんなに甘くはありませんでした。

愛すべき主人公とその弟、家族、友人たちに引っ張られて

かなり重くズシリときてしまうような状況へ ・ ・ ・

そこを閉塞感を感じさせずにスルリと切り抜けるのが宮部流(?)

話が上手過ぎると言ってしまえばそれまでだけど

微妙な匙加減で緊張感があってぐんぐん引き込まれます。

読み終えた時にはこの表紙のようにフワッと春の光と風を感じさせてくれました。



ボスのコメント「裏切らないよ」はハズレてませんでした~ ^^



さぁて、今日はマイミク・みほさんに教えていただいた強力汚れ落としで換気扇をやっつけます!

う~む

2011-04-26 10:16:20 | 

出版されたと知ってすぐに図書館にリクエストしたらすでに3、4人待ち。

一昨日、やっと借りることができました。

         

「ロング・グッドバイのあとで」

前にも書いた元ザ・タイガースの瞳みのるさんの自伝です。



タイガース時代の彼は明るくてひょうきんでやんちゃで…

私はその存在だけで大ファンでした^^



そしてこの本を読んで…

やはり彼はただ者ではなかった。

当時からきかん坊というか思い込んだら一直線!

みたいなものは感じていましたが。



人生は誰にも一度しかないはずですが

まるで二つの人生を生きてきたかのよう。

ご自分の思いにひたすら向かう行動力。

ただただ無鉄砲なのではなく周到に準備し

その上で自分に課したことを確実にこなす意志の強さ。



彼の再びのスタートとなるタイガース再結成のコンサート。

実現されるのであれば絶対にその場に居る!と自分に誓ったのでした。


あなたの呼吸が…

2011-02-24 09:00:41 | 

年が明けてすぐに娘のところからやってきた本をぼちぼちと読んでいます。

大学生に読ませようと選ばれた本だからでしょうか、舞台は現代、読みやすいものばかりです。



その中でも

     

「あなたの呼吸が止まるまで」島本理生著 はぐんぐん引き込まれました。

タイトルと帯に書かれた「復讐」の文字におどろおどろしいものを感じたのですが

主人公の朔ちゃんやその友人たちのオトナ顔負けの冷静さがいい感じ。

下手をするとこまっしゃくれた感じになりそうなのに

12歳というオトナとコドモの間で揺れる心情が素直に綴られていてとても好感が持てました。



そして、そう「復讐」は…

どうぞ読んでごらんになってくださいな。



他の本についても忘れないうちに書いておかなくちゃ…(笑)

SAD BOOK

2011-01-26 09:15:21 | 

久しぶりの本屋さん。

といっても、例のアノ、中古の…

フト、立ち止まった子供コーナー。

     

     

「悲しい本 SAD BOOK 」

子どもの本なのに?と手に取って眺めていたら

「そんなさびしい本、やめたら?」と娘。

でもね、ホラ!

     

中にはこんなに動きのある絵も!

じっくりは読めなかったけど何だか気になって。



帯は日に焼けて色が褪せてしまっているけれど

本自体はとってもきれい。

ここで見逃したらまたいつ出会えるかわからないものね。

買ってきました。



帰宅してゆっくり読んでみました。

やっぱり…

悲しいことは誰にもあるけれど

悲しくて悲しくてやりきれないと思うこともあるけれど

それでもいろいろもがいてみるのは

この先にある明るいところへ行きたい、行けると思うから…

その気持ちがあるから生きていける。



絵も素敵。

訳は谷川俊太郎さん。

お気に入りの1冊になりました。

マヘリア・ジャクソン自伝

2011-01-08 08:02:56 | 

読み終わりました。

      

この絶版になっている本、ちょっと面白い経緯で私の手元に来たのです。

SMS のTKちゃんが読んでらっしゃると聞いて興味を持ち

ネットで探してみたところかなりの高額になっており、手が出ない…

そして、TKちゃんも読んでいた本は借りていたものだったので

ご自分で持っていたいとその出版元へ問い合わせてみたのだそうです。

何と2冊だけ残っていたとのこと!

そんなことがあるんですね。

で、「2冊注文しておきましたよ~」と。

1冊はもちろんご本人の分。そしてもう1冊は私の分!

TKちゃんありがとう!



昨年の12月に入って読み始めたのですが

大阪へ行ったり、年末年始でバタバタ。

当時の様子を思い浮かべながら読んだので通常よりも時間もかかり

でも、昨夜読み終わりました。



マヘリア・ジャクソンの信仰の厚さは私には想像もできないほど。

そして、ゴスペルが当時の黒人の人々にとって大きな力だった。

その2つがあったから彼女は過酷な状況の中にいる時も歌い続けたのでしょう。



クリスチャンでもなく、黒人でもない私がゴスペルを歌うこと…

常に頭の中には「いいのかな?」という思いがありました。

でも…

誰しも辛い状況に置かれたり、絶望を感じたりすることはあり

そんな時にただ嘆くのではなく、絶対に大丈夫!と励ましてくれるものがあって

その1つが私にとってはゴスペルであるならば

それは許されることではないかと思えたのです。



ただの都合のいい自己肯定かな?



こんな風にいろいろ考えさせてくれる音楽だからこそ

ゴスペルが好きなのかもしれない。

ゴスペルにもこの本にもめぐり合えて本当によかった。