先日、音楽評論家の中村とうようさんの訃報から
武蔵野美術大学の美術館で「中村とうようコレクション展」を開催中と知り出かけました。
とうようさんは’69にニューミュージック・マガジンを創刊した方。
私は高校生の時にヒョンなことからその雑誌を知り(当時はまだどの書店でも扱っているという訳ではなく…)
わからないながらも(今のように You Tube なんてなかったので、実際に音を聴くのはタイヘンっ!)
ブルースやR&Bやカントリーやの情報を得ていました。
そして、それ以上に時代の流れを音楽を通して感じさせてもらっていました。
鷹の台の駅から
玉川上水沿いの歩道を歩いて…
まだこの辺りには紫陽花が残っていました。
まるで、ヒラヒラ飛ぶ蝶のよう!
美大ってずっと憧れていたのでワクワクしましたが
正門に着いたら学生がいないっ!
夏休みでしたね…
ガランとした構内を進むと
おぉ!展示は本当にあるらしい!
美術館です。何だかちょっと素っ気ない?
中へ入ってみると…
展示品はあまり多くはありませんでしたが
とうようさんご自身のコメントの語り口がとても自然で温かく、世界中の音楽を、そして音楽を愛する人々を
心から尊敬し、それを日本の人々に紹介することが何よりの生き甲斐だったのではないかと思われ
ある頃からずいぶん近づきにくくなってしまったなぁと思っていた印象が
フッとまた近く感じられてうれしく思いました。
それにしてもどうして美大に音楽関係の資料を全部寄贈したのでしょう?
そして、それを受け入れた大学もスゴイなぁと思うのです。
懐かしいストーンズやボブ・ディラン
日本ではフォーク・クルセダーズや遠藤賢二さんのレコード・ジャケットがあったり
ニューミュージック・マガジンの創刊当時のものがあったり…
残念ながら私がよく読んでいた頃の矢吹伸彦さんの表紙のものはなかったけど…(涙)
数年前に表紙の写真を撮って処分してしまったのが残念でなりません。
展示を観たあとはせっかくだから!と構内散策。
図書館。美術館より温かみがあって好きです。
でも、ちょっとメンテナンスが面倒そう…って、素人のおばさんに言われたくないですね(笑)
1F は画材屋さん、2F は学食。
お昼は絶対に学食で!と決めていたので…
ここへ来たら学生がた~くさん!
みんなつなぎを着たり、エプロンをしたり、タオルを首に巻いたり
そうだよね~
絵の具や粘土で汚れるものねっ。
さすが美大!
のポスターの数々!
そして
インドネシア・スラウェシ島から石垣島まで4000キロの航海をした自然素材だけで作った手作りのカヌーや
土のうつわ
も展示されていて
学校に行くだけでこんな素敵なものがいくつも、しかも無料で観られるなんて!
あぁ、学校間違ったかも…
って今さら?(笑)
通信教育課程もあるようなのでいつかチャレンジできるかも?
そういえば、年齢的に浮いてるかな?と思った学食でも
通信教育のスクーリング期間中だったようで、同年代の方々が何人も…
いくつになっても新しいことに挑む人もとっても素敵!