ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

収穫マシーンとバイオトイレ day28

2024-10-14 | フランス2024

いよいよ最後の収穫の日。

車で30分ほど離れたLe Puy Notre Domeという村にあるカロリーヌさんの畑で、

カベルネフランを摘みに来た。

ベト病の被害が大きくて選果に時間がかかる。

ちょうど隣の畑は収穫マシーンを使っての作業中。

畑を見下ろす巨大なマシーンが背後にみえるだろうか。

離れていてもすごい大きな音で、スピーカーの音楽が聞こえない。

対照的な収穫方法はどちらが良くて、どちらが悪いというものでもない。

でも、自分だったら仲間と摘む方法を選びたい。

そもそもマシーンでの収穫を考えたこともなかったけど、世界的に見れば機械化が主流。

近くで見ることができて良かった。

お昼は畑にテーブルを出して、収穫ケースに座っていただきます。

昨年のカロリーヌさんの畑で獲れたぶどうで作ったワイン。

それと、以前同じ区画のブドウで作っていた生産者フランソワ・サン・ロさんのワイン「les Palennes」。

そして、今年摘んだブドウで作られるこれからのワイン。

飲み比べながらあーだこーだ、最高の時間。

 

この日はいろいろあって、全部片づけが終わったのは20時すぎ。

みんなクタクタ。

でも、この日は近くの村で音楽イベントがあるからとお誘いを受けていたのでみんなで繰り出してみた。

いつもは蜂蜜工場だという会場は、デコレーションが施されていてとてもそうとは思えない。

先日訪問したビールの醸造所を営んでいる方々と一緒にこのイベントを手掛けているそうで、

そこかしこにどこかでお会いした方々が。

老若男女、みないい具合にほぐれています。

というか、ガッツリ決まっている人が多い(-_-;)

ビールカウンターも大繁盛。

外にはガレットのフードトラックも来ていたり、ほんとに食が豊かだなと。

感動したのは、トイレがバイオトイレだったこと!

かっこいい。

 

 

結局帰宅したら24時を過ぎていて、さすがにこの日は寝落ちでした。

 


フロマージュフレーとVV day27

2024-10-14 | フランス2024

霧に包まれた朝の畑。

すべての景色がどこか寂しさを感じさせるマルティニエールの畑最終日。

大勢でわいわい食べる食事もあとわずか。

今日は紫キャベツを使ったサラダが前菜。

カボチャの種(の仲間)使って食感も見た目も楽しめる。

これまでずっと疑問だった、なぜフランス人はデザートのタイミングではコーヒーにうつらず、ワインを飲むのか。

日本では食事を終えてデザートはコーヒーか紅茶、のタイミング。

食べかけできれいな画像ではないけど、気が付いた瞬間を忘れないようにカメラを起動。

パウンドケーキにフロマージュフレー(3種!)が今日のデザート。

どの味のフロマージュが最もワインと相性がいいかで盛り上がる人たち。

でも、彼らはその日のデザートにどんなワインを合わせるのかを楽しんでいるのだと一緒に体感して腑に落ちた。

そして、最後の区画ヴィエイユ・ヴィーニュの収穫が終わった。

この日は自分の誕生日。

まずここに居られて幸せで、沢山のギフトを受け取っていて、そして感謝の気持ちを次につなげていきたい。

忘れられない1日となりました。

 


クレーンと黄葉 day26

2024-10-14 | フランス2024

前日プレスした際の搾りかすを捨てに行くと、ちょうど回収業者のトラックが停車中。

作業が終わるまで待たないといけないかなーと思ってたら、すぐに気が付いて通れるようにトラックを動かしてくれた。

親切。

こんなことあるんだねーと話していると、

今度は「クレーンで搾りかすをそのままとれるかやってあげるよ。」

「いやいや、めっちゃ親切だけどさすがにクレーンがでかくて無理だよね。」

と話していたら・・・

ギリギリ行けた!

左右わずか5㎝程の隙間、ほぼジャストサイズ。

感動して拍手する我々をしり目に、(なんてことないよ)と言いたげな表情のオペレーターさん。

カッコよすぎる。

この日は東側の区画「est」。

畑にはすっかり秋が漂っている。

見た目には美しいけど、来年の養分を蓄えるための光合成が十分にできないのであまり良くはなかったりもする。

お昼はまたワインの学習。

みんな気になっていたオーストリアの生産者グート・オッガウのワイン(右)。

いよいよ、収穫も終盤。

自社の畑はあと1日を残すのみ。

今日も美しい景色と仲間たちに感謝です。

 


扇風機とRIGW day25

2024-10-13 | フランス2024

嵐の天気予報で、この日は収穫は休み。

10月の例年の降水量が1日で降るような、土砂降りの日。

既に収穫してタンクで漬け込んでいたグロローグリ、グロローノワールをプレスしていきます。

タンクの中では発酵が始まっており、二酸化炭素が充満しているため危険です。

扇風機で空気を送り込みながら、中のブドウをバケツリレーでプレス機に移していきます。

 

昼はアルザス地方の生産者さんのワイン。

哲学とこだわりが詰まったルックスのボトル。

フランスワインのラベル表記に関するルール変更や、規制に対する生産者たちの反応(反抗?)の話など。

このワインの場合、ブドウの品種表記は認められていないのでTシャツに書いてある「RIGW」がそれにあたります。

リースリングとゲヴェルツトラミネールだとわかります。 

 

 

午後は引き続きプレス。

二つのタンク分を合わせて1900リットルのワインが絞れました。

 

 

数年後のリリースが楽しみです。

 


ライフハックと薪ストーブ day24

2024-10-10 | フランス2024

朝焼けの中、畑に向かう仲間たち。

こんな素敵な光景が日常になりつつあり、終わりが近づきつつもあり。

この日はブドウも健全で、収穫は順調。

仕事終わりに気が付いた、ライフハック。

これは仕事場の隅に転がっていた板で、気にも留めていなかったけど

あら!

長靴脱ぎ機だったのね。

片足で踏んで、反対の足をズボッと。

 

夜がだいぶ冷えてきたので、ついに薪ストーブに火を入れました。

家のと比べて難しいかなーと思ってたけど、とても使い易いストーブ。

中が広くてデカい薪も放り込めるのが嬉しい。

この日も夜はワイン勉強します。

温度感、いつ、何と飲むのか。

ルームメイトがソムリエなので、経験豊富でいろんなことを教えてくれる。

これ以上ない環境に感謝。