ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

腐敗果のチェックと買出し day3

2024-09-19 | フランス2024

この日の仕事は収穫前のブドウの腐敗果チェックから。

こちらの気候は過ごしやすく、朝はまだ肌寒い位で長袖のシャツにダウンベスト、パーカーを着て仕事しています。

こんな感じで、ブドウが傷んでワインにマイナスの影響を及ぼす果実を事前に取り除いていきます。

予定よりも時間がかかり、この日は1日中同じ作業をしていました。

ブドウが膝くらいの高さにあるので、歩いてかがんでを繰り返し、足腰が鍛えられました。

 

仕事が終わってから近隣のエピスリー(食料品店)を回りました。

日本で言うと、田舎にある「商店」に近いでしょうか。

食材を中心に雑貨なんかも少し売っているという。

しかし、そこはフランス。

ローカルな生産者のとんがったワインが揃えられていて、

日本でも有名な生産者でもまだ現地でしか買えないようなワインを探すのが楽しかったです。

ちなみに、お店の方(中央)が「ビール飲んでいけよ」と振る舞ってくださったので、

いろんな生産者の最新情報を聞くことができました。

お酒を飲んでいても車を運転できる国ならでは、ですね。

 

結局この日は2つの街へ行き、食材とワインを調達。

さっそく買ってきたワインで食事を楽しみながら、今日もワイン談義で夜は更けていきます。

今日はやっと洗濯もできたし、明日からリフレッシュして頑張ります。


ワイナリーのランチがやばい day2 

2024-09-18 | フランス2024

さて、この日からワイナリーでの暮らしが始まりました。

朝はブドウ畑の区画を歩きながら案内していただくとこからスタート。

6haの広さに約2.7万本のブドウが植えられています。

これはカベルネ・フランというこの地方でメインとなる品種。

白ワイン用はシュナンブラン。

他にも量は少ないけど4種類のブドウが植えられていました。

この日は収穫に使うカゴを洗浄します。

来週から始まるシーズンに向けて、今週はタンクや道具の準備やチェック。

美味しいワインは、綺麗な収穫カゴから。

そして、お待ちかねランチターイム。

この日は近所のパン屋さんで買ってきてくださったというサンドイッチ。

収穫の時期は料理人の方が来て毎日腕を振るってくれるそうで、こんな簡単なお昼でごめんなさいと言われましたが、

十分なご馳走であります。

先ほどのカベルネフランで作られた、ここのワイン。なんて贅沢な。

この日は仕事が終わってから車で10分ほどのスーパーへ買出しに。

途中、農協によってタンクの交換用バルブを探しに行きます。

農協に醸造器具コーナーがあるのがすごい・・・

これがフランスでは当たり前なんだよなーと実感。

 

実はこの日から道を覚える為に私が車を運転させてもらってます。

左ハンドル、右車線、マニュアル車なのでシフトの位置も逆でドキドキでした。

夜は買出ししてきた食材と、シュナンブランで作られたここの白。

なんて贅沢な。

さらに、一緒にこの生活をスタートした方がソムリエ、かつ、料理好きなので

3食美味しいお料理が食べられる!

なんて僥倖。

なんて贅沢。

 

罪悪感に苛まれる日々がスタートした、そんなday2でした。

 

 


フランス2024ワイナリー修行、始まりました day1

2024-09-17 | フランス2024

やってきました、PARIS。

シャルルドゴール空港に到着。

今日から1か月間、フランスのワイン造りのお手伝いをさせてもらいながら何が得られるのか、記録に残したいと思います。

もちろん自分のため、そして送り出してくれた家族や仲間、これまで自分の人生に関わってくれた人たちへの安否確認と少しの楽しみを提供出来たら、と思ってます。

今回は羽田空港からANA直行便で14時間のフライト。

そこからTGVでワイナリーのあるロワールへ約2時間。

その乗り換えの時間にちょっとクロワッサン。

ああ、フランスだ。

2019年のフランス滞在日記(LYON)にも書いたけど、やっぱり大好きさ、フランス。

今、こんなところに居ます。

周りはブドウ畑。トウモロコシやヒマワリを飼料用に作ってるところもあります。

田舎です。カンパーニュです。

アンジェという町から車で30分ほどのワイナリーに滞在させてもらっています。

こんな建物です。18世紀の物らしい。

夢の中にいるような感じ。

ワインを貯蔵してある場所では、長い時間を感じさせる香りが感じられます。

 

まずは、無事に新しい生活が始まったことをお伝えして次回へ続きます。


ワインのプレス

2024-09-05 | ワイン農家

修行先で8月に収穫したブドウをタンクに入れておき、数日前から足で潰して毎日かき混ぜ、

今日プレス機を動かして絞りました。

かなり発酵が進んでいて、試飲したところほぼワインになってました。

樽に入れて、発酵・熟成を待ち、来年の10月頃になったら瓶に詰めます。

 

あと10日ほどでフランスへ出発。

出発前日には、久々に中学高校の仲間たちと酒が飲めるので楽しみにしています。

 

 

 


土壌のphを測ってみた

2024-09-04 | ワイン農家

また新しいおもちゃを買ってしまった。

これは畑の土のph(ペーハー)を測る道具。

いくつかの方法と種類があったのですが、これは直接畑にぶっ挿すだけのシンプル設計。

一生壊れなさそうだし。

 

今日は初年度に植えた2つの畑を測定してみました。

ともにうまく育ってないエリアなので、良くない数値が出るだろうとふんでいましたがやはり、でした。

あわせてECという、ざっくり言うと土壌中の栄養がどのくらいあるかを調べられるやつも買いました。

 

結果としては、低栄養でしかも酸性の畑なので微生物も活動しにくいと。

ふむふむ。

現状を知ることで次の一手が打てますね。

 

ワイン造りはブドウづくり、ブドウづくりは土づくり、土づくりは?

灰を作ります。

花咲かじいさんみたい。