2023年1月26日~28日の日程で開催された「木桶による発酵文化サミット」に初めて参加してきました。
会場は小豆島にあるヤマロク醤油さん。
途絶えかけている木桶仕込み醤油を現在の1%から2%に増やすことを目標に、
2012年から続けられている取り組みです。
詳しくは動画をご覧ください。
会場では初めて参加する人の為にヤマロク醤油の山本康夫さんが木桶による醤油づくりを説明してくださいます。
この蔵の雰囲気を味わうだけでも来た甲斐があったと思うくらい、感じるものがあります。
桶にはびっしりと酵母がついており、蔵ごとによって同じ原料で同じように仕込んでも味わいが異なると言います。
地域の風土によって、その土地の食文化によって、100年以上もの時間をかけて育まれてきた味。
深い世界がここにはあります。
右側に立つのが今回のイベントに誘ってくれたフードアレルギージャパン代表の割田君。
じつは中学・高校の同級生です。
画面越しのやり取りはここ数年してきたものの、実際に会うのは卒業以来!
25年ぶりの再会でした。
会場では至る所で桶づくりが進められています。
これは桶にはめる箍(たが)を編んでいるところです。
こちらは桶の底板を作っているところ。
仕上げの微調整は鉋(かんな)で、職人さんの手の感覚で。
このムーブメントが広がり、少しずつ木桶で仕込むことを再開したり、新たに挑戦したりする
蔵が増え始めているそうです。
会場ではこだわり卵をつかった卵かけご飯や、お刺身の種類による醤油との相性など
様々に特徴のある醤油の楽しみ方を自分の舌で味わうことを通じて体感できます。
そのあたりは職人醤油さんのサイトに良くまとまっていますので、ご興味のある方は御覧ください。
当日は木桶職人復活プロジェクトを取り上げた書籍の担当編集者さんによるトークも。
中学生以上向けに平易な文章で書かれているので、とても分かりやすく帰宅してから1日で読了してしまいました。
普段の食卓で特に醤油にはこだわったことが無いという方には特におすすめの一冊です。
3日目の朝にはフードアレルギージャパンのアンバサダーとして、
登“桶”させていただきました。
海士町の給食で地元で獲れた「未利用魚」を活用する取り組みについて情報提供し、
地域の中にいる人が価値をつけて経済循環の仕組みに乗せることをお話しさせていただきました。
朝から夕方まで、ずっと外に居るので寒い時間も多かったのですが、
天気に恵まれ、何より会場にいらっしゃる方々の尋常ならぬ熱量で熱い三日間となりました。
醤油のみならず、味噌やみりん、日本酒やワインまで様々な発酵食文化に携わる方々と
ご縁もつながり、早くも来年が来るのが待ち遠しくなっています。
ぜひ木桶醤油を味わってみてください。
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