隠岐に住んでいた時、季節ごとに楽しめる食材が身の回りにたくさんあった。
それは実に豊かな暮らしだったのだと、今になって実感している。
冬になると、荒波が打ち寄せる磯の岩場には「そぞ」と呼ばれる海藻が生える。
代表的な食べ方はみそ汁。
アセチレンガスのような、独特な香りが癖になる。
毎日食べたいわけじゃないけど、年に1~2回は味わいたい。
隠岐に住む人がSNSに「そぞのみそ汁」のことを書いていて、脳内にあの香りが充満していた数日後に
隠岐からそぞとサザエが届いた。
なんとまあ、ありがてぇ。
隠岐に暮らしていたからこそ、その土地の自然と結びついた食文化があることを知っている。
しかしながら、岡山ではまだそこに踏み込めずにいる。
せいぜいが猪肉のお裾分けをいただくくらいなもの。
今年は地域の食文化について知る年にしたい。
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