ご遺体搬送の徒然日誌

日本全国を走り回る遺体搬送屋の徒然日誌!

驚きました。

2011年04月21日 | 日記
日々、たくさんのご葬儀をお手伝いさせていただいてると色々な出来事があります。
今回のお話は、非常に驚いた事が起りました。

それは、自宅でのご葬儀で、その日はとても寒い日でした。
自宅葬は、よく道路上にテント等を設営し受付・お清め等を行うのですが、今回のご葬儀は家族葬というコンセプトでしたので、敢えてテントの設営は行いませんでした。

祭壇等の準備は午前中に行い、午後は納棺の予定です。
通夜は真冬&家族葬という事もあり、17時開式の時間設定にしました。

15時位から親戚達が集まり、納棺などを行っていたらあっという間に17時の開式時間!
今回の葬儀はY君が担当なので自宅内で司会等を行っており、私は外で受付や会葬者の対応に追われておりました。
当初、家族葬だったのですが、自宅で葬儀を行っているのでご近所の方もたくさんご参列し、結構てんやわんや

そして順調に問題もなくお通夜の式が進んでいき、外もひと段落してホッとしていた所・・・

ん?  なんだ????

不審人物が二人ウロウロしてるな・・・

会葬者かと思いよぉく見ると、ちょっと服装が違う。

その人はお向かいのマンションに何度か出入りしている模様・・・
どうやらガス会社か警備保障の方みたいです。

もしかしたら、葬儀の車両が邪魔したりして迷惑をかけているかと思い、注意してその方達の行動を見ておりました。

すると、どこからかサイレンが聞こえます。

だんだんと大きくなってきて、おっ! 近いぞ!!! と思った瞬間・・・


私の目の前に停車!!! 消防車2台 + 救急車1台 です。

私は、「???」放心状態。。。

住職は読経の真最中。
親族は、なんだ?なんだ?って騒ぎだす始末です。
もし、テントを設営していたらと思うと・・・ ゾッとしました。

10~15分位救急隊員の行動に注視しながら通夜は滞りなく終了。

と思った時、見覚えのある警察車両が・・・ しかも鑑識です。

ここで、同業者の方ならすぐにピン!とくるでしょう。

すると、消防車は救急車だけを残して帰っていきます。

通夜も無事に終わり、喪服を着た親戚・会葬者が見守る中、あわただしく鑑識チームがマンションへ入っていきます。

私&スタッフY君は、「鑑識だよ。やっぱり・・・ だよね・・・」 と・・・

しばらくすると、救急車もサイレンを鳴らさずに帰って行きました。

これで決定的です。

そう・・・  そのマンションのお部屋で、どなたかがお亡くなりになられていたのです。
私たちが朝から準備をしている間、すでに亡くなっていたのかもしれません。

そう考えるとちょっと複雑な気持ちになります。

通夜の方は、無事に終わって落ち着いたので私たちスタッフ一同、とりあえず引き揚げました。

翌日、知り合いの葬儀屋さんに別件で電話したところ、「今、○○病院で解剖中だよ。。。」
私は「えっ??? ひょっとして○○○マンション???」
葬儀屋さん「そう!そう! 何で知ってるの???」
私「だってお向かいで葬儀をしていたから・・・」

こんなことってあるのでしょうか?
葬儀しているお向かいの家で、お亡くなりになっているなんて・・・
私も長い事、この仕事をしておりますがこんな事は初めての経験でした。

後で聞いた話ですが、その方は自ら命を絶ったそうです。。。

お悔やみ申し上げます。

葬儀のはるかセレモニー

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