ご遺体搬送の徒然日誌

日本全国を走り回る遺体搬送屋の徒然日誌!

ある年の真夏の出来事・・・

2011年08月07日 | 日記
これは、以前私が担当させていただいた時の出来事です。

以前、葬儀を行った方から深夜にお電話がありました。

お話をお伺いすると「親が今息を引き取ったので○○病院まできていただけますか?」との事。

私は、すぐに準備をし寝台車を走らせました。

走る事15分。 病院に到着です。


病院へ到着すると、まずは夜間受付に声をかけます。



「○○様のお迎えでお伺いしたのですが・・・」



すると、「裏口わかる?裏口から入ってエレベーターで4階まで上がって!」と係の人に案内されました。

指示通り裏口から入り、階段の隣にエレベータがあります。

そのまま4階の病室まで行くと、ご家族の方が1人いらっしゃいました。(Aさんとします)

深夜という事もあり挨拶はそこそこにし、ベッド脇のカーテンを閉め手際よくご遺体をストレッチャーに移し、再度エレベータで1階へ・・・



ふと、Aさんの顔を見ると、ちょっと違和感を感じました。

とりあえずAさんも同乗し、ご自宅へご搬送です。


無事自宅へつき、枕飾りもセットし打合せを行おうとした時、そのAさんが・・・




「佐伯さん、佐伯さんはあの病院によく行くの?」と。。。




私、意味がわからず「よくって程ではないですが、行きますよ~」





Aさん「ふ~ん そうだんだ・・・」





「??? え? なんですか?」(ちょー意味深なんですけど・・・)






Aさん「いやいや、なんでもない。ごめんごめん じゃ、打合せしよう 打合せ!」





えぇ~~~~~~  そりゃないでしょう!そこまで話しといてぇ~




と、思いつつ、しっかりと打合せをしましたが、どうもさっきの話が気になって仕方ありません。





私「Aさん、さっきの話なんですけど、あの○○病院はどうかしたのですか?」




Aさん「いや~ なんでもないよ。気にしないで!話すと佐伯さん怖がっちゃうからいいよ」




いやいやなおさら気になります!話して下さい! としつこく聞きだしました。





すると… ゆっくりとした口調で語りだしました。。。






時刻は、ちょうど丑三つ時の午前2時です。








Aさん「さっきさ、佐伯さんがストレッチャーの上にご遺体を移した時、病室ベットのカーテンの上から・・・・




のぞいていたんだよ・・・





ニョキって顔を出して・・・






Aさん「俺、さっき病室でモロ見ちゃってどうしようかと思ったんだ・・・」







全身鳥肌ものです!








「えっ??? なんですって?  ニョキって・・・  顔? ん?」












えええええええ~~~~~~~~~~!!!!








Aさん「あそこの病院の階段は絶対に使わない方がいいよ。霊道になってるから気を付けて」と・・・







私「・・・・・ はい」





その後も、その病院へは行くのですが階段は使っていません。。。



信じるか信じないかは、あなた次第



その帰り道、寝台車のバックミラーが怖くて見れませんでした。。。



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