ご遺体搬送の徒然日誌

日本全国を走り回る遺体搬送屋の徒然日誌!

白木祭壇について

2011年05月15日 | 日記
おはようございます。
本日の神奈川県大和市の天候は晴天!!! 超気持ちいいです!

葬儀業界は、この気候の影響もありとっても落ち着いています。

いきなりですが、皆さん白木祭壇ってご存知ですか?
こんな感じです。

↓↓↓



一昔前は、このような祭壇をお飾りしたのですが、最近では生花祭壇が主流になっているので、ほとんど使われなくなってしまいました

お葬式の費用は高すぎる ってよく話題になりましたが、その原因のひとつがこの白木祭壇なのです。

でもね でもね 言い訳ではないのですが、ある程度の維持費用はどうしてもかかってしまうんですよ。。。

まずは、祭壇を保管をする場所代です。
使用しない時は木箱に入れて倉庫で大切に保管をするのですが、一つ一つのパーツが デカイ!重い!
この写真の祭壇サイズでさえ、トラック一台分の広さが必要なんですょ~ (ちなみにサイズは全然小さい方です)
大きい祭壇になるとトラック2台分とかの量です・・・

次にメンテナンス。 
白木なので湿気に弱い!! ちゃんと管理しないとカビが生えたり、木の色がやけてしまい汚れてしまいます。
なので、定期的に祭壇を木箱から出し湿気を取ったり丸洗いをしたりします。
この祭壇丸洗いも、専門の業者に依頼するのですが・・・ 結構高いんです。。。

あと、設営する時のスタッフ。
最低でも二人で設営しなければなりません。大きいサイズだと男性数人がかりです

メディアでは、なぜ高いのか?って事を説明せずに、祭壇の原価だけの比較や使いまわしなのに、○○万円と紹介されてしまうのがとても残念です。
実際にはものすごく手間がかかっているんですょ。
これらは、あくまでも葬儀屋の裏事情の内容です。
なので、好き勝手に書かせて頂きましたが、白木祭壇が高い理由もちゃんとあるんですよ~って事を知っていただければ幸いです。
私の主観ですが、どんな大きな白木祭壇でも10~20万円位の価格が適正価格だと思っております。
この価格帯でも必要経費を考慮したら、おそらく利益は相当に低いです。

このような様々な事情から、各葬儀屋さんも白木祭壇を保有・維持するのが大変になってきて、残念ながら祭壇を手離す葬儀屋さんも多くなってきました。。。
私個人的には生花祭壇もいいのですが、白木祭壇は厳粛な雰囲気があってとっても好きです!

昨今色々な葬儀スタイルが流行ってますが、もう一度葬儀の原点に戻って考え直してみるのもいいかもしれませんね。

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