自然学校発 黒松内だより

土のにおい~台湾からの視点

ピカが雪どけを告げてくれるこの春先の土のにおいについて、記事にしてくれました!
台湾出身のピカならではの視線での土のにおい、興味深いです!!

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土のにおい

あなたは最後に土の匂いを嗅いでからどれくらい経ちますか?

いよいよ北海道にも春がやって来ます!
畑や道端の斜面から、鮮やかな緑色のフキノトウが芽吹きます。
雨上がりの昼下がり、まるで大地に呼ばれたかのように竹籠を持って山菜採りに行ってきました、今日の昼ご飯です!

校舎を出て裏庭に向かうと、雨上がりの湿った土の香りがして、思わず深呼吸してしまいました。
とても好きな香りです。台湾は湿気が多いので、雨が降っていなくても、林道や小川沿いを歩いているとこの香りがすることがあります。

しかし、どうしてこんなに長い間雨の匂いを嗅いでいなかったのでしょうか?
3月下旬の春のキャンプでも雨が降りましたが、匂いはしなかったような?

軒先の少し溶けた雪を見て、ああ!前は土が雪の下に埋もれていました!
4月に入ってから、学校の芝生の雪が溶けるのが早く、冬のキャンプで作った小屋や洞窟、
滑り台などはもうすっかり消え去っています。

雨の日には雨の匂いがするということは子供の頃から知っていましたし、
それが雨粒そのものの匂いではなく、雨が降った後の湿った土の匂いだということも知っていました。
が、私はそれを知っていただけで、それ以上詳しく調べませんでした。
今回、久しぶりに長靴を履いて濡れた芝生を踏みましたが、北海道の冬はまさに土の匂いまで真っ白な雪に覆われている季節なのだと実感しました。雪に覆われて休んでいたあと、生命力あふれる春がやって来ました。

今年、四季のはっきりした北海道に滞在していなかったら、土の匂いをここまで理解できなかったでしょう!
北回帰線の亜熱帯の台湾では、冬の寒波が来て気温が10度を下回ると、誰もがうめき声を上げ、
冬が終わるとすぐに気温が29度や30度まで上昇することがあります。
すぐに夏が来るのに、約束の春はどこへやら。桜の季節は標高2,000メートルの山でしか味わえないかもしれません。

あなたは最後に土の匂いを嗅いでからどれくらい経ちますか?

刻々と変化する自然はいつも豊かな経験をさせてくれますし、観察する様々な興味深い現象を知ることもとても楽しいです。今日は天気が良いので、散歩に出かけましょう。
小雨が降った場合は、良い装備を身に着けて雨の匂いを楽しみ、五感を解放して体験しよう、そして、学ぼう。

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你有多久沒有聞到泥土的味道了呢?

北海道的春天終於來了!鮮綠色的款冬花苞從田地、從路旁的邊坡冒出頭來。一個下雨過後的中午時分,彷彿受到土地的召喚,拿著竹簍去採山菜——採今天的午餐囉!

才剛踏出校舍門口往後院走去,迎面而來一陣下雨過後潮濕泥土的芳香,不禁大口深呼吸——這是我非常喜歡的味道!台灣的氣候很潮濕,有時候就算沒有下雨,走進森林步道或小溪旁,常常就能聞到這股味道,所以對我來說,就是走進自然中、令人懷念與安心的味道。

但,怎麼會這麼久沒有聞到呢?三月底的春季營隊也有下雨,但好像沒有聞到?

看到屋簷旁還有一點兒融化中的積雪,才想到:啊!之前泥土都被埋在雪底下了!四月初開始,學校草地上的雪就用非常快的速度融化,幾乎每天都看得到變化,年初營隊大家合力建造的小屋、洞穴、滑雪道早就消失了。

從小就知道下雨天會有雨的味道,長大後知道那不是雨滴本身的味道,而是下雨後潮濕的泥土散發出的味道,但也只是知道而已,沒有更進一步的探究。這次穿著雨鞋久違地踏在潮濕的草地上,真正體會到北海道的冬天真的是萬物蟄伏的季節,一切被純白的大雪覆蓋,連泥土的味道也掩蓋了,在積雪下休養生息,等春天到了併發出蓬勃的生命力。

如果不是這一年待在四季分明的北海道,我也不會對泥土的味道有這麼強烈的體悟吧!在北回歸線上亞熱帶的台灣,冬天寒流來時降到10度以下大家就哀哀叫,而且冬天一過,溫度可以馬上飆到29、30度,馬上進入夏季,說好的春天呢?大概只能到海拔2,000公尺的山區櫻花季感受一下了。

你有多久沒有聞到泥土的味道了呢?

無時無刻不在變化的大自然總是能帶給我豐富的體驗,我也很樂於去學習我觀察到的各種有趣的現象,今天的天氣不錯,就出門走走吧!如果飄了小雨,更要穿好裝備去享受雨的味道,打開感官,去體驗吧!去學習吧!

(ピカ)

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