速かに軍学を止絶して、ことごとく刀剣鉄砲弓矢すべて軍術用具
を亡滅せば、軍兵大将の行列なく、止むことを得ず自然の世に帰る
べきことなり
(寺尾五郎/訳)
昌益とジャン・ジャック・ルソー、イマヌエル・カントは、ほぼ同時代人である。
昌益が謎の書「自然真営道」とそのダイジェスト版ともいえる「統道真伝」を書いたそのおよそ40年後に、カントの「永遠平和のために」が著された。軍備廃絶の思想である。
カントはその著作に「人類一般に妥当するのか、決して戦争を止めようとしない国家元首らに妥当するのか、或いは甘い夢を見る哲学者のみに妥当するのかは未定としよう。」という言葉を添えた。
カントの「永遠平和のために」は後世アメリカのウッドロウ・ウィルソン大統領に影響を与えた。ウィルソン大統領の理想主義は日本の若き外交官・幣原喜重郎らにも影響を与えていた。
数の言葉の⦅自然数⦆の創生にも繋がっているらしい。
「自然真営道」的な⦅自然数⦆は、
[絵本]「もろはのつるぎ]で・・・