PENTAX Optio W90
小さな魚たちが 目の前で
一斉に ジャンプしていく
大きめな魚が いきなり 飛び跳ねる
思ったよりも 水の透明度があり
きれいな川に生える様な 緑の水草が
所々で 群生している
地元 横浜の野島公園から
カヤックを出し 海の公園沖を行く
対岸には 八景島シーパラダイスが見える
パドルを置けば
風と潮の流れで 数分で
八景島に流されてしまうだろう
その日は ニュースにもなる程
天気が不安定な状態で
地域によっては ひょうが降った
朝から 光が降り注ぎ
無風の状態だったのが 強風が吹き始め
だんだんと 海はしけてきた
この 小さな
インフレータブルカヤックは
予想以上に 強風と白波をかきわけ
波をかぶりながらも
前進することは出来る
しかし
長い距離を 移動しようとすることは
非常に体力を 消耗する
海の場合になると 風と潮を見て
拠点から戻れる範囲を 探索する程度が
この艇の 性能と感じる
平日の野島公園は
ゆっくりとした 時間が流れていた
藁ぶき屋根の 伊藤博文記念館があり
海から見ると まるで江戸時代
長崎の出島に来たような 風景だ
ここには
松林から のんびりと
海を 眺めている人たちがいる
砂浜 近くに
車いすから
僕を見ている人が 目に入った
家族だろうか
後ろには 付き添う人
どんな思いで 僕を見ているのだろう・・
海に 自由に出れる
その人の 分まで
その幸福を しっかりと感じよう
そして
感謝しよう
午前中で野島に戻り
砂浜で 弁当を食べた
拠点に戻るのに
強風と 潮の流れに逆らい
ほぼ全力で 漕がなくてはならなかったので
体力は失われ もう漕ぎだす意欲もそがれていた
しばらく 海を見つめた後
そのまま カヤックを三つにたたむと
ジムニーに突っ込み 帰宅した
40分後 家に到着
一息すると 強烈な雨が降り出した
あの車いすの人は どうしているだろうか・・
八景島 野島公園 海カヤック