自由という目的地へ / 一ノ瀬 高橋の結界 からの続き
Jimny JB23 × 一ノ瀬高原 ソロキャンプ
OLYMPUS E-M1
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 14‐54mm
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50‐200mm
OLYMPUS TG-2 Tough
SONY Xperia Z5
その日
一ノ瀬高原キャンプ場は 雨の影響だろう
渓流沿いのサイトに数組ほどのキャンパーしかいなかった
僕は 離れたサイトで ほぼ 野宿状態で過ごした
場内の敷地は 広大で高低さがあるため
歩いて 全てまわることは 断念した
とにかく 自然の力の強い場所で
雨も多いのだろう いたるところ苔が生えていて
モノノケ姫の生息する森を連想する
二つの 清らかな渓流が流れているが
強い雨が降ったことで 流れは強く
透明度は完全ではなかった
しかし 不意に目の前に
魚がいることに気付いた
すぐに見えなくなったので
撮影は無理かと思っていたが
カメラにしっかり 映ってくれていたので驚いた
強い雨で 流れが強かったからなのか
元気が無いようだ
ここでは 日釣券も売られているくらいなので
もしかしたら 一度釣られて
逃がされた個体だったのかもしれない
雨の後の 落ちている木々を 手斧で切り
拾い集め 焚き火をした
当然 水を吸った木々は
なかなか燃えてくれず
格闘していた
こんな時は 無理せず
せっかくのキャンプ場なのだから
マキを素直に購入すべきだった(学習)
久々の夏場キャンプは
標高が高い(1250m)といっても
ライトをつければ 虫君が大集合するので
早々と眠りにつく
次の日の朝は 寝過ごすことなく
美しい光に 包まれた光景を 見ることが出来た
予報では 朝から雨で
雨の中の撤収を 覚悟していたが
早朝の美しい光景を
プレゼントしてくれただけでなく
テント撤収後まで 雨は待ってくれた
ソロキャンプ
何故 自分は 独りを選択するのだろう
自分でも 理解出来ていない 何か 理由が
あるのかもしれない
そんな 理由の数々を
言葉にすることもなく
僕は 焚き火の中に燃やし
美しい景色と 穏やかな時間の流れは
それらを しずかに 溶かしていく
そして
この自然から 帰る頃には
自分の顔も 少し変わっていることに気づく
帰りは 大菩薩ラインから勝沼方面へ向かった
途中 森へのトレッキングルート入口に停まったが
この森には 熊がいる様だ
東京の 水瓶となる深い森
途中でも 深い霧がみるみる立ち込め
前方数メートルも 見えない中の走行となった
自分には それらはとても
嬉しいことでもあった
標高が 少しづつ下がっていくと
人々の 営みが見えてくる
みごとな棚田
山梨 勝沼に広がるぶどう畑
広大な盆地に広がる街
人々の幸福を願い
観音像が しずかに見つめていた
自由という目的地へ / 一ノ瀬 高橋の結界
一ノ瀬 高橋集落 と 一ノ瀬高原キャンプ場