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日々の移ろい

義兄からの電話

昨年春以来 約1年ぶりの義兄(75歳)からの電話です。

前回は 姑の在宅介護真っ只中に、
「お袋は墓に入れてやらない!俺がこんな体になったのも、お袋が幼い頃甘いものばかり食べさせ、虫歯が原因で脳に虫歯菌が入り込み こんな身体になったんだからな」

と、怒りの電話でした。

こちらからの年賀状に、
夏に施設に入所したと、知らせたのですが、

一向に連絡もなくひと月あまりが過ぎての 今夜の電話でした。

第一声は、

「お袋は有料老人ホームに入っているのか?」との夫への問いに
「特養だよ」と告げると、
「無料か?」と、尋ねるには呆れました。弁◯士をする程の聡明なのですが、
介護に関しては知識がないのですね。有料に対して無料という言葉に耳を疑いました。

「月に12万かかるよ」と、教えると、「一時金か?」と、質問され、
「違う、月額」と夫。

「誰が払っている?」と尋ね、
夫が払っている、老健の時は約16,7万かかったと話しました。

そこで普通の方なら、
払う夫に対して、感謝の言葉一言位あるのですが、

直ぐ様「住所を教えてくれ」と義兄。

施設名を教え、ホームページを探してくれ と 夫は伝え、

面会は予約が必要でと、話し始めると、

「歩けないから面会なんて行けない、
転んでばかりで歩行器を借りていて、デイサービスの機能訓練に、週に3日通っている」と話す義兄。

そして、「何もしてないと思っているだろうが 俺は代表で神戸の叔父の葬儀とか行ったんだぞ」と
突然口調を荒立て始め、、

気の毒な方です。

60歳前に、小脳に良性の腫瘍が見つかり、
手術では取り除けない部分にあり、次第に全身の機能が衰えてきているようです。


姑への手紙に、また虫歯の話やら墓へ入れてやらない!等という内容は 100近くなった姑に読ませたくない思った夫は、

「虫歯で兄のようになるなら、
もっと多くいるのではないか?
俺や弟だって虫歯ばかりだったので既に 差し歯等自分の歯は殆どないぞ」と、牽制する話し方をすると、

一方的に、電話は切られました。


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