日々の移ろい

介護友からの電話

中々会えない介護友。

彼女は ご両親を送り、

旦那様も65歳で定年され、
これから夫婦の時間を と、

楽しみにしていた矢先。

旦那様(70歳)の様子が可怪しい?
と、不審に思っていたら、

認知症を発症し、

初めはデイサービスを利用していたが、

若いと進行が、早いのですね、

今では グループホームに入所されました。

息子さんは独立し、
夫婦二人の生活をゆっくりと、送るはずだったのに。


彼女は、
仕事がない日は、
午後2時グループホームに車で迎えに行き、

家につれて帰り、
旦那様の入浴と、
二人でお茶の時間を共にし、

4時過ぎに、グループホームへ送っていくという、

夫婦の時間を 持ち続けている。

旦那様は、
「今日は、ホテルで食事の約束があったな」
と、言う。

「どこの?」と彼女が、尋ねると、

「帝国ホテルや」と、答える旦那様。

「セレブやねー」と応える彼女。

こんな会話を何度も繰り返すそうだ。

「最後には切れてしまうのよ」

そうだよね。

でも、優しいな。

母に こうは接することはできない私。

でも、相手は 母である。

私も 夫だったら、どうするのだろう。

神様にお願いしたい。

姑と母を送ったら、

暫くは ご褒美として、
夫婦2人の時間を過ごさせて下さい。


いつも彼女とは、
お互い頑張ろうね!

と、電話を終える。






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