お通夜もなく、
納棺から始まったお式。
父の体の重みを感じながら、
皆なで納棺した。
棺桶には、
あの世への旅立ちに使う杖や菅笠、
六文銭や
父にとっては可愛いひ孫の書いてくれた葉書を手に添え、
笑っている家族との思い出の写真も 入れ、
花に囲まれ、
母の積年の恨み辛みも 棺桶に入れ、
皆の手で、蓋をした。
涙するママの顔を覗く 孫。
夫、長女の婿、三女、葬儀会社の方の手で、霊柩車に乗せられ、我が家を後にした。
火葬場へ。
約一時間20分ほど後に 戻ってきてくださいと言われ、近くの喫茶店で待つ事に。
見上げれば 青い空に 父が昇って行く白い煙。
焼かれた父の骨は、
骨が太い、と係りの方からお褒めの言葉を頂いた。
今の20代の方々より、大正生まれの方の方が骨が太いそうだ。
栄養状態が悪いと、体は太れなくても
栄養分は骨に行く と、火葬場の職員さんの話だった。
チビちゃんたちも含め、皆で
父の骨を拾い、骨壷に収め、
父は家に戻った。
型ばかりのお式より
ひとつひとつの意味ある手順で進む、
自宅での一日葬を選んで 良かった!
私もこんなお式をして欲しい、
と感じながら、
喪服を畳んだ。
最新の画像もっと見る
最近の「父と母」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事