日々の移ろい

生きていられた


父は
食べられず 栄養状態が悪くなったのをきっかけに
床ずれが酷くなり 
 
週に5日お世話になっていた ショートステイからも
匙を投げられた。

ケアマネさんと往診医とで話し合い

入院となって、凡そ3ヶ月が経つ。

私は 週に1.2日 駅前のビルに入っている 保育所で働き始めて
4ヶ月。

はじめの一月は ショートステイ先から父の状態が良くないから
帰宅させても良いか?などと

頻繁に連絡が入り、落ち着かない日々

携帯が離せなかった。


今日も、勤務中 ポケットに入れた携帯が振動する度に
ドキっ と していた。

が、今日も一日 父は どうやら持ちこたえたようである。

今日の 抜けるような青空を もう眺めることも出来ない父である。

おしゃれで 背を伸ばし 颯爽と歩いていた 父。

今は 苦しまず 骨と皮だけになった体をベットに横たえ 
息絶えるその時まで
まどろみながら 静かに過している。

苦しみながら亡くなっていくのではない、
ただそのことだけが 私を 穏やかな気持ちにさせてくれている。






 
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